2年生の細胞工学実習で
細胞培養を始めました。
起こした細胞の倍加時間が20時間なので、
2日に1回お世話をします。
培地、PBS、トリプシンを37℃恒温槽で温めます。
細胞を観察して、
どれくらい細胞が増えているのか判定します。
理想は80%confluent 程度です。
細胞数が少なくても、
一か所に固まって増えているときも継代を行います。
培養フラスコ底面の細胞の割合を5か所以上判定、
平均して全体の細胞数を求めます。
細胞の記録は写真に残します。
ピント合わせが難しいです。
細胞数が決まったら作業開始です。
培地を取り除き、細胞表面をPBSで洗います。
細胞に直接溶液を当ててしまうとはがれてしまうので、
注意しながら溶液を加えます。
トリプシンを加えて、
細胞を培養フラスコ底面から剥がします。
反応後、細胞が剥がれているかどうかは
倒立顕微鏡で観察します。
細胞のふちがキラキラして丸くなってきたらOKです。
培地を加えてトリプシンの反応を止めて、
ピペッティングにより細胞をバラバラにします。
泡立てないように気を付けて行います。
2日後に8割になるように、
2割分の細胞を新しい培地の入った培養フラスコへ移し、
再び培養を開始します。
細胞培養が始まると細胞が中心ですので、
放課後、土曜日などお世話が欠かせません。
大変ですけれど、
ちゃんと行えばちゃんと増えていきます。
手順をしっかり覚えて、
細胞にストレスを与えないように作業していきましょう。