みなさん、こんにちは。
動物看護コース1年生が動物臨床検査学実習Ⅰで、アニサキスについて学びましたのでご紹介します。
以下に画像がありますので、寄生虫が苦手な方、食事中の方などはご注意ください。
はじめに、アニサキスとはサバ、タラ、イカ、サケ等に寄生する線虫です。
アニサキスの幼虫はヒトにも感染し、消化器官に感染し、
腹痛や嘔吐、アレルギー症状を起こす恐れがあります。
今回の実習ではスケソウダラとマサバの体内から、アニサキスの幼虫を採取し、観察しました。
アニサキスの幼虫は内臓器に多く寄生します。
宿主の鮮度が落ちると筋組織へ体内移動をする特徴をもちます。
写真は、スケソウダラの内臓に寄生した無数のアニサキスの幼虫です。
(輪状の模様ひとつひとつが虫体です。)
ピンセットを使い、幼虫を摘出します。
たくさん寄生していました!
アニサキス以外にも、ニベリン条虫が寄生していました。
画像からはわかりにくいですが、魚の体内から摘出して
すぐのアニサキスとニベリン条虫は元気よく動きます。
その姿を気に入った数名の学生は、実習終了後に摘出したアニサキスとニベリン条虫を、
生理食塩水が満たされたチューブに入れて自宅に持ち帰ったそうです。
同居のご家族を驚かしていないか心配です・・・。
また、今回実習に使ったサバとスケソウダラは、寄生虫を摘出後に学生が自宅に持ち帰りました。
動物看護コース1年生のEくんは2匹も魚を持ち帰り、自宅で美味しく調理したとのことです。
アニサキスの感染予防法は、
魚の内臓を食べない、
新鮮な魚を選ぶ、
魚の内臓は新鮮なうちに取り除く、
70度以上でよく加熱する、または-20度以下でよく冷却するなどの方法があります。
正しい知識をもち、寄生虫感染症予防をしましょう♪