湘央医学技術専門学校・湘央生命科学技術専門学校

応用生物科学科&愛玩動物看護学科BLOG

2017年12月27日アーカイブ

バイオ通信 No.1787「バクテリオファージ」

1年生の微生物学実習でバクテリオファージの測定を行いました。
 
細菌に感染するウイルスをバクテリオファージ(ファージ)といいます。
ウイルスは細胞構造がなく、他の生物の細胞内でのみ増殖します。
感染する生物は宿主といいます。
 
今回は大腸菌へファージを感染させてファージの量を調べました。
軟寒天培地の中で大腸菌(宿主菌)と希釈したファージ液を等量(0.1mℓ)混ぜてから、平板培地へ重層します。
 
37℃、一晩培養して形成されたプラーク数(溶菌斑)をカウントします。

 
宿主菌だけのシャーレは。。。菌が培地一面にベッタリと生えています。

 
1000万倍希釈したファージ液のシャーレでは、プラーク数は7個見られました。

 
100万倍希釈ファージ液は。。。

 
10万倍希釈ファージ液では。。。かなりの数のプラークが見られて半透明状態です。

 
プラーク数をカウントして、ファージ原液中のファージの量を求めます。
 
例えば、1000万倍希釈のときプラークが7個見られたので7×1000万で7000万。
この値は0.1mℓあたりなので1mℓへ換算すると7000万×10。
このファージ液原液のファージの量は7億pfu/mLとなりました。
 
1mLに7億って!想像がつかないですね (^^)
 
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