湘央医学技術専門学校・湘央生命科学技術専門学校

応用生物科学科&愛玩動物看護学科BLOG

  • Entry Date
  • 2024.9.27

バイオ通信 No.2936「モノクローナル抗体の作製・細胞融合」

2年生の免疫化学実習では、

モノクローナル抗体の作製を行っています。

 

今回は細胞融合です。

 

1)脾細胞の調製

抗原を免疫してあるマウス(BALB/c)から

脾細胞を回収します。

 

クリーンベンチ内でマウスから脾細胞を取り出し、

メッシュですりつぶし培地へ浮遊させます。

 

遠心して細胞を集めます。

この赤い沈殿は脾細胞と赤血球です。

 

赤血球溶解bfferを加えて、赤血球を壊します。

 

遠心して脾細胞を集めます。

脾細胞だけなので沈殿は白っぽくなりました。

 

上清を取り除き、

培地へ脾細胞を浮遊させます。

 

2)細胞数を求めます。

調製した脾細胞の一部をトリパンブルー液で染色し、

生細胞数を求めます。

 

同様に、

培養していたミエローマ細胞(SP2/0)の生細胞数も求めます。

 

脾細胞は5000万~1億個取れました。

 

3)PEG(ポリエチレングリコール)による細胞融合

脾細胞と1/10量のミエローマ細胞を、遠心管へ入れます。

 

遠心して上清を取り除き、

細胞をタッピングによりほぐします。

 

50%PEGを1分間かけて細胞に滴下していきます。

チューブを振り攪拌しながら滴下します。

 

PEG添加後、

今度は培地を10分間かけて滴下していきます。

 

PEGをゆっくりと希釈します。

 

希釈が終わったら遠心して細胞を集めます。

 

HAT培地へ浮遊させ、

組織培養用96ウエルプレートへ巻いていきます。

 

37℃、5%炭酸ふ卵器で培養します。

 

HAT選択により、

脾細胞とミエローマ細胞が融合した細胞だけが生き残り、

増殖する予定です。

 

たくさん融合しますように。。。

 

↓↓クリックお願いします

 

トラックバック(0)

トラックバックURL: https://sho-oh.ac.jp/blog/bio/2024/09/%e3%83%90%e3%82%a4%e3%82%aa%e9%80%9a%e4%bf%a1-no-2936%e3%80%8c%e3%83%a2%e3%83%8e%e3%82%af%e3%83%ad%e3%83%bc%e3%83%8a%e3%83%ab%e6%8a%97%e4%bd%93%e3%81%ae%e4%bd%9c%e8%a3%bd%e3%83%bb%e7%b4%b0%e8%83%9e.html/trackback

コメントする

メールアドレスが公開されることはありません。
* が付いている欄は必須項目です

日本語が含まれない投稿は無視されますのでご注意ください。(スパム対策)