湘央医学技術専門学校・湘央生命科学技術専門学校

応用生物科学科&愛玩動物看護学科BLOG

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バイオ通信 No.2936「モノクローナル抗体の作製・細胞融合」

2年生の免疫化学実習では、

モノクローナル抗体の作製を行っています。

 

今回は細胞融合です。

 

1)脾細胞の調製

抗原を免疫してあるマウス(BALB/c)から

脾細胞を回収します。

 

クリーンベンチ内でマウスから脾細胞を取り出し、

メッシュですりつぶし培地へ浮遊させます。

 

遠心して細胞を集めます。

この赤い沈殿は脾細胞と赤血球です。

 

赤血球溶解bfferを加えて、赤血球を壊します。

 

遠心して脾細胞を集めます。

脾細胞だけなので沈殿は白っぽくなりました。

 

上清を取り除き、

培地へ脾細胞を浮遊させます。

 

2)細胞数を求めます。

調製した脾細胞の一部をトリパンブルー液で染色し、

生細胞数を求めます。

 

同様に、

培養していたミエローマ細胞(SP2/0)の生細胞数も求めます。

 

脾細胞は5000万~1億個取れました。

 

3)PEG(ポリエチレングリコール)による細胞融合

脾細胞と1/10量のミエローマ細胞を、遠心管へ入れます。

 

遠心して上清を取り除き、

細胞をタッピングによりほぐします。

 

50%PEGを1分間かけて細胞に滴下していきます。

チューブを振り攪拌しながら滴下します。

 

PEG添加後、

今度は培地を10分間かけて滴下していきます。

 

PEGをゆっくりと希釈します。

 

希釈が終わったら遠心して細胞を集めます。

 

HAT培地へ浮遊させ、

組織培養用96ウエルプレートへ巻いていきます。

 

37℃、5%炭酸ふ卵器で培養します。

 

HAT選択により、

脾細胞とミエローマ細胞が融合した細胞だけが生き残り、

増殖する予定です。

 

たくさん融合しますように。。。

 

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バイオ通信No.2910「バイオサイエンス実習~分光光度計3~」

みなさん、こんにちは。

 

今回の1年生のバイオサイエンス実習では、

検量線の作成を行いました。

 

ランベルト-ベールの法則の

ベールの法則になります。

 

ベールの法則は、

「光路長一定のとき、

物質の吸光度は物質の濃度に比例する。」

という法則です。

 

このことから、縦軸に吸光度、

横軸に濃度でグラフを作成すると直線のグラフになります。

 

このグラフを検量線といいます。

定量分析の基本的な手法になります。

 

実習が進むにしたがって、

徐々に機器・器具が増えてきて実験らしくなってきました。

 

学生のやる気も十分なようです。

 

まずは、異なる濃度の標準液を作成します。

 

次に発色させます。

今回は、赤色に発色します。

 

この溶液の吸光度を測定します。

 

測定値をもとに、グラフを作成します。

 

グラフの作成も2回目になりますが、

ちょっとしたプロットミスで、

直線にならなかったようです。

 

すぐにプロットミスを直すことによって、

直線のグラフが作成できました。

 

今回のようなグラフの場合、

ちょっとしたプロットミスがずれを生じますので、

注意しましょう。

 

1年生のみなさん、

バイオサイエンス実習では、

一つずつ技術を積み重ねてきました。

 

その成果が、発揮できましたね。

この調子で頑張っていきましょう。

 

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