湘央医学技術専門学校・湘央生命科学技術専門学校

応用生物科学科&愛玩動物看護学科BLOG

2021年 2月アーカイブ

わんにゃん通信No.1111「ジアルジア抗原検査キット」

みなさん、こんにちは。

 

動物看護コース1年生が動物臨床検査学実習Ⅰで、糞便検査を行いました。

今回はキットを用いたジアルジア抗原検査についてご紹介します。

 

ジアルジアとは単細胞で運動機能や生殖機能などを有する原虫の一種で、人や動物に感染する寄生虫です。

写真は顕微鏡で見た「ジアルジアの栄養型虫体」です。

 

糞便中のジアルジアを顕微鏡で検出することは難しく、新鮮便でないと検出されないことがあります。

検出率を上げるため、動物病院ではジアルジア抗原検査キットを用いた検査を行うことがあります。

 

はじめに、綿棒を用いて糞便検体を採取します。

 

採取した綿棒を専用の容器に入れ、バルブを数回押すことで内部の試薬と検体を混和させます。

 

専用の抗原検査スナップ装置の濾紙部分に混和した糞便検体を滴下します。

 

抗原検査スナップ装置を上部を押し込み、8分間待ちます。

 

検査時間経過前

 

8分経過後

 

濾紙の発色した青い点の数により、ジアルジア抗原の有無を判定します。

今回は青い点が一点のみでしたので、陰性でした♪

今回は陰性ですが、陽性の場合青い点が二点発色します。

 

寄生虫の種類によって、検出されやすい検査方法が異なります。

どんな検査方法にでも対応できる動物看護師を目指しましょう!

 

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バイオ通信No.2156「1年生就職セミナー2」

みなさん、こんにちは。

 

午後からの就職セミナーは、集団面接の練習です。

3班に分かれ、受験者(自己PRをします)・面接官(シートに評価とコメント記入)・傍観者(感想をいいます)を全員経験しました。

 

入室から着席、面接時の表情や声のトーン、分離礼、退室まで本番さながらの緊張感をもって行ってました。

 

いつもとは違う学生の顔つき、ハキハキした口調、キビキビした歩き方に感銘を受けました。

講師の方からたくさん指導・助言を頂け、これからの就職活動に向けて活かせるよい経験ができましたね。

 

就職活動本番もすぐそこですが、頑張っていきましょう!!!

 

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わんにゃん通信No.1110「1年生就職セミナー 1」

こんにちは。

 

2月3日に応用生物科学科1年生の第2回 就職セミナーが実施されました。

コロナのたいへんな状況下ですが、マスク・消毒・換気・適度な距離を保ちながら、講師の方のお話を聞き、グループディスカッションを実施しました。

 

まず、4~5人のグループ内で、ディスカッション[コンセンサスゲーム(同意を得るゲーム)]の司会・タイムキーパー・書記の役割とグループを代表して発表する発表者を決めます。

そして、所定の時間内にグループでディスカッションをして意見をまとめ、発表するということをしました。

 

司会、タイムキーパー、書記など役割を決め、時間内に提示された課題についての解決方法をグループで考えるワークでは、普段の会話とは違い、姿勢や言葉遣い、個人のなにげない癖を気にしながらの討論・・・

 

ふだんあまり意識しない部分についても気を使いながらのワークに難しく感じる部分もあったようですが、各班発表まで頑張りました。

 

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バイオ通信No.2155「バイオ技術者認定試験全員合格を祝して!!」

みなさん、こんにちは。

 

バイオコース2年生(33期生)の中級バイオ技術者認定試験全員合格を受けて、「横断幕」を作っていただきました。

 

1号館正面のフェンスに張られました。

 

いよいよ来年度は、10年連続の節目を迎えます。

頼みますね、バイオ34期生のみなさん・・・

 

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バイオ通信No.2154「リゾチームの結晶化」

2年生のタンパク工学実習でタンパク質の結晶化を行いました。

今回用いたタンパク質は、卵白リゾチームです。

 

結晶化法は、蒸気拡散法という沈殿剤の濃度を徐々に変化させて過飽和状態を達成する方法の一つです。

その中で最も一般的な手法、ハンギングドロップ法を行います。

 

24穴プレートへ3段階のpHの違うリザーバー溶液を入れていきます。

 

テキストを確認しながら入れていきます。

 

各自、作業していきます。

 

よそ見しないでね。

 

各穴の縁にカバーガラスとの機密性を高めるために薄くグリースを塗ります。

カバーグラスにリゾチーム溶液と沈殿剤溶液を混ぜてのせます。

 

カバーグラスを反転させて、ウエルの上にのせ、密封します。

 

できたプレートを20℃インキュベーターに静置して結晶を析出させます。

 

出来た結晶がこちら。。。Mくんの結晶。

 

Iくんの結晶。

 

同じ操作をしても出来る結晶はそれぞれですね。

きれいですね♪

 

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わんにゃん通信No.1109「縫合」

みなさん、こんにちは。

動物看護コース2年生が動物外科看護学実習Ⅰで、縫合について学びましたのでご紹介します。

 

縫合は獣医療のうちの、特に外科手術の際に行われます。

今回の実習では模型を動物の術創にみたて、持針器と鑷子、縫合針を用いて縫合を体験をしました。

 

持針器は針を把持するため、鑷子は術創の皮膚を把持するために使用します。

 

術創を結ぶ(結紮)際は、持針器に縫合糸を数回絡めて結び目をつくります。

 

術後に結び目がほどけてしまわないように、しっかりと結びます。

 

縫合の方法は様々です。

切開した皮膚同士が綺麗に、早く癒着するように丁寧に、素早く縫合します。

 

手術自体が成功しても、縫合の出来次第で治癒が遅延する場合があります。

縫合の練習を定期的にしましょう♪

 

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バイオ通信 No.2153「モノクローナル抗体の作製・細胞融合」

2年生の免疫化学実習では「モノクローナル抗体」を作製しました。

 

7月末から定期的に抗原となるタンパク質をBALB/cマウスへ腹腔内投与しました。

マウスの体の中で抗体が作られていきます。

 

クリーンベンチ内でマウスの脾臓を摘出し、メッシュの上で脾臓をすりつぶして細胞を集めます。

 

すりつぶしたら、細胞を遠心管へ集めて遠心します。

 

赤い沈殿が脾細胞です。

 

アスピレーターで上清を取り除きます。

 

沈殿には赤血球が混ざっているので、赤血球を溶血させて取り除きます。

脾細胞だけになったら、培養液へ脾細胞を浮遊させます。

 

脾細胞浮遊液の一部はトリパンブルーで染色し、血球計算板を用いて細胞数と生存率を求めます。

 

脾細胞と融合するのは、ミエローマ細胞です。脾細胞:ミエローマ細胞=10:1で細胞融合します。

必要なミエローマ数を脾細胞の遠心管へ加えて遠心します。

融合する2つの細胞へ1mLの50%PEG(ポリエチレングリコール)を3秒に1滴の早さで滴下します。細胞が均一にPEG中に分散するように、穏やかに攪拌します。

 

PRG添加後、直ちにタッピング、そして10mLの培地を1.5秒に1滴の早さで加えていきます。PEGの希釈が終わったら、遠心してPEGを取り除きます。

 

細胞をHAT培地へ浮遊して、96ウエルのマイクロプレートへ入れていきます。

 

37℃、5% CO2インキュベーター内で培養を開始します。

HAT選択によって、抗体を産生する脾細胞とミエローマ細胞が融合したハイブリドーマ(融合細胞)だけが生き残ります。

 

たくさんできますように。

 

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バイオ通信No.2152「バイオインフォマティックス2-2」

みなさん、こんにちは。

前回のバイオインフォマティックス2-1(RasMol)のつづきです。

 

コマンド入力ということはありますが、RasMolは扱いやすく、慣れてくると戸惑っていた学生もいろいろと試していました。

混乱して、ラベルをちょっと間違ったりもしますが・・・・・。ご了承ください。

それでは、他の構造も見比べてみてください。

 

No.4

 

No.5

 

少しわかりづらいですが、緑色の球状の部分がジスルフィド結合(SS結合)ですね。

No.6

 

みなさん、いかがでしたか?

2年生のみなさん、慣れないコマンド入力、お疲れ様でした。

 

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