みなさん、こんにちは。
動物看護コース1年生が動物臨床検査学実習Ⅰで、糞便検査を行いました。
今回はキットを用いたジアルジア抗原検査についてご紹介します。
ジアルジアとは単細胞で運動機能や生殖機能などを有する原虫の一種で、人や動物に感染する寄生虫です。
写真は顕微鏡で見た「ジアルジアの栄養型虫体」です。
糞便中のジアルジアを顕微鏡で検出することは難しく、新鮮便でないと検出されないことがあります。
検出率を上げるため、動物病院ではジアルジア抗原検査キットを用いた検査を行うことがあります。
はじめに、綿棒を用いて糞便検体を採取します。
採取した綿棒を専用の容器に入れ、バルブを数回押すことで内部の試薬と検体を混和させます。
専用の抗原検査スナップ装置の濾紙部分に混和した糞便検体を滴下します。
抗原検査スナップ装置を上部を押し込み、8分間待ちます。
検査時間経過前
8分経過後
濾紙の発色した青い点の数により、ジアルジア抗原の有無を判定します。
今回は青い点が一点のみでしたので、陰性でした♪
今回は陰性ですが、陽性の場合青い点が二点発色します。
寄生虫の種類によって、検出されやすい検査方法が異なります。
どんな検査方法にでも対応できる動物看護師を目指しましょう!