こんにちは。
今回は、動物病院での外来理由にも多い「誤食」について書きたいと思います。
学校犬のみんとが、先日バスタオルに大きい穴を開けてしまいました。
寒い日が続いた為、ケージにバスタオルをかけて保温してあげたのですが、みんとには伝わらず...
そのバスタオルの残骸がこちら
動物看護師はまず、食べてしまった量や大きさを把握します。
誤飲誤食してしまったものの種類・量によっては、早急に催吐や胃洗浄等の処置しなければいけません。
今回は本人が嘔吐などの症状もなく便からも出てきていたこともあり、消化管運動改善剤と潤滑剤の投薬・フードを消化器系の療法食のみにし、経過の観察をする流れになりました。
出た便はしっかり中身を確認、水で洗い流し、どこの部分がどの程度排泄されたかを把握します。
誤食は命の危険もある軽視できない行動です。
食べたものが尖った物ですと、消化管を傷つけ最悪貫通してしまうかもしれません。
ひも状の物ですと腸に絡まって壊死したり閉塞してしまったり、農薬や殺鼠剤ですと神経が犯されます。
食べないで!と叱っても動物には分かりません。
特に若い個体は要注意です。
誤飲誤食をさせない為には、人が誤食できない・させない環境をつくるしかありません。
動物看護コースの皆さん、予防を心がけ、それでもやってしまったときはホウレンソウをしっかりし、その後の観察をお願いします。
早く全部出し切れますように。