みなさん、こんにちは。
応用生物科学科動物看護コース1年生が動物臨床検査学実習Ⅰで糞便検査を行いました。
今回は硫酸亜鉛遠心浮游法である猫ちゃんの便を検査しました。
はじめに小試験管に少量の糞便と330g/L硫酸亜鉛溶液を入れて混和します。
つぎに遠心分離をするために、複数の試験管でバランスを取ります。
遠心力が等しくかかるように配置して、2,000rpmで2分間遠心分離します。
2,000rpmとは1分間に2,000回転することを意味します。
遠心分離後は比重が低いものが浮游し、高いものが沈殿します。
小試験管のフチいっぱいになるまで、こぼしてしまわぬように慎重に加えます。
表面張力で水面が少し膨らんでみえるくらいが理想的です。
水面にカバーガラスを軽く押し当てます。
そのカバーガラスをスライドガラスの上に水滴が付着する面を下にして乗せます。
この際に気泡が入らないようにそっと乗せることがポイントです。
できあがったプレパラートを顕微鏡で観察します。
今回は糞便の中からハジラミが検出されました!
犬や猫の被毛に寄生していたハジラミが、毛繕いによって経口接種した後に糞便と共に排泄されたのか、
ハジラミが完全に密閉されていないキャットフードの保存袋に侵入して、
食事の際に経口接種した場合が考えられます。
その他にもダニとその卵もいくつか検出されました。