みなさん、こんにちは。
応用生物科学科動物看護コース1年生が動物臨床検査学実習Ⅰで糞便検査を行いました。
今回は飽和食塩水を用いた浮游法を学習しました。
はじめに小試験管に少量の糞便と飽和食塩水を入れて、竹串でよく混和します。
糞便は小指の第一関節ほどの量を採取します。
混和後、さらにスポイトを使い飽和食塩水を加えます。
小試験管のフチいっぱいになるまで、こぼしてしまわぬように慎重に加えます。
表面張力で水面が少し膨らんでみえるくらいが理想的です。
この状態で30分間静置します。
これをすることで飽和食塩水中に浮游する比重の大きい(重いもの)塩や糞便中の食物残渣が沈殿し、
比重の小さい寄生虫卵などが水面に浮游しやすくなります。
30分後、水面にカバーガラスを軽く押し当てます。
そのカバーガラスをスライドガラスの上に水滴が付着する面を下にして乗せます。
この際に気泡が入らないようにそっと乗せることがポイントです。
できあがったプレパラートを顕微鏡で観察します。
今回は学校で飼育するわんちゃんの便を検査しましたが、寄生虫卵は認められませんでした♪