湘央医学技術専門学校・湘央生命科学技術専門学校

応用生物科学科&愛玩動物看護学科BLOG

Tag Archives: 顕微鏡

バイオ通信No.2928「植物細胞融合 その4」

みなさん、こんにちは。

 

今日は、

作製したアーリーレッドとチンゲンサイのプロトプラストを

回収するところからはじめます。

 

まずは、プロトプラストを含む、

それぞれの酵素反応液をナイロンメッシュで濾過をして、

未反応組織の残渣などを取り除きます。

 

そして、酵素液を取り除き、

プロトプラストを集めるために、遠心機で遠心します。

 

遠心した後のアーリーレッドプロトプラストです。

 

こちらは、チンゲンサイプロトプラストです。

 

上清を捨てて、酵素を取り除き、

洗浄液を加えてプロトプラストを再浮遊、

さらに遠心します。

 

アーリレッドとチンゲンサイのプロトプラストを

適度な細胞数になるように洗浄液を加えて調整し、

2種のプロトプラストを混ぜます。

 

そして、そのプロトプラスト溶液の周囲に融合剤である、

PEG(ポリエチレングリコール)を配置します。

 

そして、倒立顕微鏡で観察しながら、

プロトプラスト溶液とPEGを混ぜると・・・、

 

赤矢印のように細胞融合が観察できました。

 

今回の実習では、

植物プロトプラストの細胞融合の様子を観察することが目的ですが、

実際の技術にも通じる経験にもなったことでしょう。

 

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バイオ通信No.2927「植物細胞融合 その3」

みなさん、こんにちは。

 

前回は、アーリーレッドとチンゲンサイの

プロトプラスト作製作業をご覧いただきましたが、

それをもう少し詳しく見ていきましょう。

 

アーリーレッドの、

プロトプラストができていく様子をご覧いただきます。

 

最初の方は、このように細胞は細長い形状をしておりますが・・・

 

酵素反応が進んでいくと、

徐々に細胞と細胞の接着物質が分解されると同時に、

細胞壁が分解されていき、少しずつ丸くなっていきます。

 

さらに酵素反応が進むと、このようになります。

 

写真を見ると、

プロトプラストが互いにくっついているように見えますが、

これは振盪しながら酵素反応をしているため、

シャーレの中央にプロトプラストが集まっているからです。

 

チンゲンサイのプロトプラストも前回ご覧いただきましたが、

少し拡大して見てみましょう。

 

葉肉細胞なので、

プロトプラストの細胞膜の内側にへばりつくような形で、

緑色の粒のように見える葉緑体を観察することができます。

 

元気なプロトプラストは、

細胞膜の内側に均一に葉緑体が存在しますが、

元気がなくなってくると、これが不均一に存在するようになります。

 

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バイオ通信No.2926「植物細胞融合 その2」

みなさん、こんにちは。

 

前回は、植物プロトプラスト作製のための酵素液を作りましたが、

今回は、実際にプロトプラストを作製する様子をお届けします。

 

最初にお断りしておきますが、

今回の実験では、細胞融合の観察を目的としておりますので、

その後の培養を視野に入れておりません。

 

そのため、無菌的に作業をしていないことを承知の上で、

ご覧ください。

 

それでは、スタートです。

 

サンプルとして利用するレッドオニオンは、

ムラサキ色の色素を含む細胞がある部分を取ってきて・・・、

 

シャーレ内の酵素液につけます。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

また、チンゲンサイの葉肉細胞のプロトプラストを得るために、

裏側表皮を剥離して、その葉肉部分を酵素液につけます。

 

そして、振盪しながら酵素反応をスタート・・・。

 

変なキャラクターがシャーレの上に乗っておりますが、

気にしないでください。

 

早くプロトプラストができるように、

おまじないだそうです。

 

「しゃれ(シャーレ)にならないな。」なんて、

ダジャレは言わないでください。

 

しばらく酵素反応をしたものを、

倒立顕微鏡で観察すると・・・、

 

アーリレッドは、このような感じ。

 

チンゲンサイは、このような感じです。

 

見づらいかもしれませんが、

一つ一つの丸いものが、プロトプラストです。

 

次回も、お楽しみに・・・。

 

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バイオ通信 No.2895「細胞育てました」

1年生の細胞組織学実習で、

細胞培養を行いました。

 

各自、

ミエローマ細胞を1週間培養し、

細胞数を求めました。

 

倒立顕微鏡を使って細胞を観察します。

 

細胞を培養フラスコから剥がして遠心し、

細胞を集めます。

 

アスピレーターで培地を取り除きます。

 

細胞を吸わないように注意して!

 

細胞をタッピングによりほぐします。

 

滅菌ピペットは、

軽く火炎滅菌してから

電動ピペッターへ取り付けます。

 

培地を加えてピペッティングし、

細胞浮遊液を調製します。

 

泡立て注意です。

 

細胞浮遊液1容と、

トリパンブルー液1容を混ぜて、

血球計算盤へ入れて細胞数をカウントします。

 

生細胞数、死細胞数とカウントして、

生存率も求めます。

 

1週間そのまま培養したフラスコは、

死細胞が多かったようです。

 

途中で培地を加えたり、

細胞数を減らしたフラスコの細胞は、

生細胞数が多く、生存率が高くなりました。

 

細胞を育てるにはお世話が大切ですね。

 

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バイオ通信 No.2870「機器の取り扱い3」

1年生の検査機器総論で、

顕微鏡の取り扱いを行いました。

 

始めに顕微鏡の基礎知識を、

O理化のY様から講義をしていただきました。

 

毎年、顕微鏡メンテナンスもお願いしています。

 

標本を観察しながら、

生物顕微鏡の取り扱いに慣れていきます。

 

眼幅調整、視度調整、

光量調整、観察する時の姿勢・・・、

いろいろと調整することがありますね。

 

これからは実体顕微鏡、

倒立顕微鏡も使用していきます。

 

素早くピントが合わせられるようになってくださいね(≧▽≦)

 

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バイオ通信 No.2840「微生物学実習・実技試験2」

1年生の微生物学実習では実技試験があります。

1日目は分離培養、2日目はグラム染色と顕微鏡の取り扱いです。

 

平板培地へ分離培養した2種類の細菌を見分けて、グラム染色を行います。

赤〇内のコロニーは大きくて半透明、青〇内のコロニーは小さくて乳白色です。

 

スライドグラスにガラス鉛筆で丸を二つ描き、白金線を用いて釣菌します。

多すぎると観察しづらくなります。

 

塗抹が終わったら乾燥、固定します。

 

グラム染色はクリスタル紫から。

 

水洗して。

 

次はルゴール液、エタノール、サフラニンと染色していきます。

染色時間は正確にね。

 

染色後は顕微鏡で観察します。

キレイに染色できたところにピントを合わせられたら先生に採点して頂きます

 

2種類の細菌はグラム陽性球菌とグラム陰性桿菌です。

きちんと染め分けられましたか?

グラム陽性菌は何色に染まるのでしょうか。。。

 

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わんにゃん通信No.1486「微生物学実習」

皆さん、こんにちは。

愛玩動物看護学科のYです。

 

本日は、微生物学実習という実習についてお話させていただきます。

この実習では、私たちの手や鼻、

空気中にどのような眼に見えない微生物が潜んでいるのかを調べるために

培養・染色をし、染色した微生物を顕微鏡で見るということをしています。

 

実習中の学生の様子を見てみましょう。

1枚目の写真は、培養した細菌を白金耳で採取しているところです。

 

2・3枚目の写真は、

採取した細菌をスライドガラスに載せ、グラム染色しているところです。

 

最後の写真は、

グラム染色した細菌はどのような形状・色をしているかを

顕微鏡で確認しているところです。

 

初回の実習時は、顕微鏡の操作だけでアタフタしていた学生が、

最後には顕微鏡の細かい操作をマスターし、

色・形状から「この菌は、~菌だ」と言えるまで成長しました。

 

彼らが一歩ずつ愛玩動物看護師として、成長しているのを感じます。

 

あと4ヵ月ほどで学年も上がり、より実践に近い内容の授業・実習が始まります。

彼らの今後の成長に、大いに期待しています。

 

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バイオ通信No.2742「バイオサイエンス実習6~血球計算盤~」

みなさん、こんにちは。

前回のバイオサイエンス実習では、

顕微鏡で観察したものの長さを測るミクロメーターを使用しました。

今回のバイオサイエンス実習も顕微鏡を使用しますが、

今回は細胞などの数を計測する血球計算盤を使用しました。

 

まずは、目視で血球計算盤の確認をしました。見えてるかな?

 

続いて、顕微鏡で確認です。

 

まだまだ慣れない顕微鏡操作。見えているものの、クラスメイトと確認です。

 

そしていよいよ細胞数を数えていきます。数が多いので、カウンターを使用します。

 

では、顕微鏡では、どのように見えるのでしょう?

細胞数が多すぎて、血球計算盤も見えません。

これでは、数を数えることはできませんので、希釈します。

 

これで数を数えることができます。うっすらとですが格子状の線が見えますか?

 

 

数え終わると、測定結果のまとめです。

1年生のみなさん、初めての血球計算盤は、いかかでしたか?

最初は、大変な作業に少し嫌そうでしたが、数えてるうちに、楽しくなったようです。

今回は、血球計算盤の使用方法のみでしたが、実験内容が加わるともっと楽しくなると思いますよ。

しっかりと使用方法をマスターし、今後の実習に活かしていきましょう。

 

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バイオ通信 No.2735「顕微鏡の取り扱い」

1年生の検査機器総論で

顕微鏡の取り扱いを行いました。

 

顕微鏡のメンテナンスで

お世話になっているYさまに講師をお願いしました。

 

光学顕微鏡の分類、各種観察法の講義から。

 

組織標本を観察しながら、取り扱い方を学びます。

 

視度調整、フォーカスの合わせ方、特に注意することなど

説明を聞きながら一つ一つ操作していきます。

 

実体顕微鏡、倒立顕微鏡も使用してみました。

 

これから、よく使用する機器です。

慣れてくださいね(≧▽≦)

 

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バイオ通信No.2702「結晶を顕微鏡で見てみると・・・」

みなさん、こんにちは。

久しぶりに所持している写真フォルダーを開いてみると・・・

顕微鏡で撮影した結晶の写真が出てきました。

 

さて、この写真の物質は、何でしょうか?

(ヒントは、毒物劇物取扱者試験に出題されます)

これは、重クロム酸カリウムです。

橙赤色の結晶で、強力な酸化剤ですね。

 

では、こちらの写真の物質は、何でしょうか?

(こちらも毒物劇物取扱者試験によく出題されます)

これは、硫酸銅(五水和物)です。

濃い藍色の結晶で、風解すると白色の粉末である無水硫酸銅になります。

毒物劇物取扱者試験では濃い藍色の結晶としてよく出題されますが、青色結晶とも出題されます。

顕微鏡写真だと水色っぽいですね。

硫酸銅(五水和物)は、結晶の大きさが大きいと青色や藍色に見えます。

 

拡大して見てみると、きれいですね。

こんな写真ばかりなら、覚えやすいかな?

ちょっと作成してみようかな?(笑)

 

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