みなさん、こんにちは。
今回の生化学実習は、DNAの性質を利用してDNAの定量分析を行いました。
今回定量したDNAは、もちろん、この生化学実習で最初に行ったDNAの分離で得られたDNAです。
まずは、DNAは、紫外線を吸収しますので、この性質を利用してDNAの確認を行いました。
得られたDNAを確認するために、吸収スペクトルを作成しました。
吸収スペクトルから波長260nm付近に吸収極大波長があるようです。
DNAは、波長260nm付近の紫外線をよく吸収しますので、これでDNAの確認ができました。
DNAの確認だけでは物足りないので、さらにこの吸収スペクトルから
DNAの純度とDNA濃度の推定を行いました。
DNAの濃度は、波長260nmの吸収より計算で求めることができます。
そしてさらに、ジフェニルアミン法でもDNAの定量を行いました。
ジフェニルアミンは、DNAに含まれるデオキシリボースと反応し青色になります。
この青色は、結構キレイな青色です。学生も驚いていました。
今回は、検量線を用いて定量をしますので、写真はDNA標準液の反応です。
色の比較のために並べてみました。
左側が得られたDNA溶液の反応、右側がDNA標準液の反応です。
色の濃さの違いは、DNAの濃度の違いになります。
この溶液を分光光度計で測定して、検量線よりDNAの濃度を求めました。
今回の実習は、少し盛りだくさんの内容になりました。
2年生のみなさん、しっかりレポートにまとめてくださいね。