2年生の細胞工学実習では、細胞培養の基礎技術を行います。
細胞は凍結して保存されています。
凍った細胞を融解して培養を開始します。
この操作を起こしまたは解凍操作(融解)といいます。
細胞を起こすときは、細胞傷害が起こりやすいといわれる-20℃付近を素早く通り過ぎる必要があります。
また、凍結保護剤や温度上昇も細胞にとってよくないので氷温以上にならないように素早く作業します。
セラムチューブの先を37℃恒温槽につけて細胞を融かします。
氷が少し残る程度でクリーベンチへ運びます。
4℃培地をセラムチューブへ入れるときにちょうど溶けているタイミングがベストです。
培地を加えたらピペッティングしてから4℃培地の入った遠沈管へ全量を移し、遠心分離します。
遠心後、細胞を吸わないように注意しながら上清を取り除きます。
細胞へ37℃培地を加えて、10回程度ピペッティングします。
全量を培養フラスコへ入れて培養開始です。
細胞が培養フラスコ全体に広がっているかを倒立顕微鏡で確認します。
37℃、5%CO2インキュベーター内で培養します。
培養フラスコの口をゆるめるのを忘れずに。。。
翌日、培地交換します(^^)/