湘央医学技術専門学校・湘央生命科学技術専門学校

応用生物科学科&愛玩動物看護学科BLOG

2019年10月4日アーカイブ

わんにゃん通信No.929「寄生虫卵の鑑別診断」

みなさん、こんにちは。
 
さっそくですが、
下の画像中央の寄生虫卵は何でしょうか!?

 
ヒントは、先端が尖ったラグビー状のかたちです。
 
 
 
 
答えは・・・・
マンソン裂頭条虫卵です!
 
この寄生虫卵は宿主のイヌやネコの体内で成長すると、大きいものでは体長2mもある成虫になります!

講師のSH先生にご提供いただいた写真
 
寄生虫卵または成虫が糞便より検出され、確定診断につながることがほとんどです。
感染後には内臓寄生の場合では、脳、肺、陰嚢、尿道、心膜などの臓器に侵入し、各臓器の障害を起こします。
また、このマンソン裂頭条虫は私たち人間へも感染するので気をつけなければなりません。
多くはカエルやヘビの経口感染が原因とされています。
野良イヌ・ネコ等の排泄物から人への感染することがあります。
十分注意をしましょう。
 
このように、動物看護師は動物の健康を守るのみに限らず、人間へ感染予防も務めています。
動物看護コースのみなさんは、認定動物看護師認定試験の実地問題に出題されるかもしれません。
覚えておきましょう♪
 
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