みなさん、こんにちは。
先日、1年生の「微生物学実習」で、グラム染色を行いました。
まずはT先生から、培地からの釣菌法、菌体の固定法、グラム染色法について、デモをしていただきます。
その後、実習操作に入ります。
2種の混合菌液から釣菌して、それを平板に塗抹して分離培養したものが、下の写真です。
培地を観察して、2種のコロニーが生成していることを確認します。
色調、大きさの違いから、2種のコロニーが確かに見られることがわかりますでしょうか?
それぞれのコロニーから釣菌したもの(サンプル1、サンプル2)と、2種の菌を混合したもの(サンプル3)をスライドにとります。
そのスライドの菌を火炎固定します。
最後に火炎固定したものをグラム染色していきます。
染色操作は「クリスタルバイオレット→ルゴール液→エタノール→サフラニン」の順ですが、特にエタノールによる脱色時間がポイントとなります。
染色標本が完成したら、顕微鏡で鏡検します。
油浸オイルを使って、1000倍で観察をします。
2種の菌を混合したサンプル3は、このように染色できました。
写真がうまくないのでわかりづらいですが、「紫色の丸い菌」と「赤色の楕円の菌」が見られました。
「紫色の丸い菌」はグラム陽性球菌、「赤色の楕円の菌」がグラム陰性桿菌です。
グラム染色は、これから何度か経験しますが、原理も含めて、知識と技術をしっかりとマスターしていってください。
動物看護師統一認定試験でもバイオ技術者認定試験でも出題される基礎的な内容ですから、みなさん、しっかり覚えていきましょう!
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