みなさん、こんにちは。
今回は動物看護コース2年生の生化学実習の様子をご紹介します。
獣医療においてもヒトの医療と同じく、血液中の成分を測定することにより病気の原因を調べます。
通常現場ではドライケムという測定器を使用することで簡単かつ迅速に測定をするのですが、この授業ではこのドライケムの測定方法と同じ原理を用いて、学生自らの手で測定をします。
1期より続いている生化学実習、2期のはじめの授業では「血清中のグルコース濃度の測定」を行いました。
まずはマイクロピペットを使い、グルコース標準液を段階希釈します。
段階希釈した各試験管から一定量をとり、発色液を混ぜて、37℃で反応させます。
写真左から右へ徐々に色が濃くなっているのがわかるでしょうか?
この発色の程度(吸光度)を分光光度計を使って、測定します。
(写真右端の試験管は試薬ブランクです。これを基準に吸光度を測定します。)
この結果からグルコース濃度とその吸光度との関係をグラフにします。
これを検量線といいます。
次に学校の飼育動物の血液から分離した血清をサンプルとして、発色液との反応を行います。
そして、この吸光度を測定します。
先に作成した検量線をもとに、飼育動物の血清中のグルコース濃度を求めます。
将来、動物病院でこういった細かい手技による検査はする機会は少ないですが、今回の授業を通して、生化学検査の原理や基本操作を体感することができたのではないでしょうか。
次回の生化学実習も楽しんで行いましょう。
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