湘央医学技術専門学校・湘央生命科学技術専門学校

応用生物科学科&愛玩動物看護学科BLOG

  • Entry Date
  • 2018.11.9

バイオ通信No.1892「モノクローナル抗体の作製-細胞融合」

2年生の免疫化学実習でモノクローナル抗体の作製を行っています。
 
7月の終わりからマウスへ抗原を免疫することから始まりました。
 
手順は
1.マウスへの抗原感作(マウスの体で抗体が作られます。)
2.ミエローマ細胞の培養(ミエローマ細胞はがん細胞です。)
3.マウスの脾細胞の調製(抗体を産生するB細胞が含まれています。)
4.脾細胞とミエローマ細胞をPEGにより細胞融合します。
5.HAT培地中で培養します。(HAT選択によって目的の融合細胞だけが増殖します)
 
まず、マウスから脾細胞を取り出します。赤い沈殿が脾細胞です。
赤血球が混ざっているので赤いのです。

 
上清をとり、0.85%塩化アンモニウムを加えます。
これにより、赤血球が壊れます。
遠心して上清をとると、沈殿(脾細胞)は白っぽくなります。

 
培地に浮遊して細胞数をカウントします。
脾細胞とミエローマ細胞を10:1で混和します。
遠心後、上清を取ります。

 
脾細胞とミエローマ細胞の沈殿にPEGを加えて細胞融合!開始です(^^)/
1mLのPEGを1滴3秒で少しづつ滴下しながら混和していきます。

 
次は培地を1滴1.5秒で滴下し、PEGを希釈していきます。

 
遠心後、HAT培地へ浮遊します。
96穴マルチウエルプレートへまき、37℃、5%炭酸孵卵器内で培養します。

 
培養していくと、HAT選択により目的の融合細胞(ハイブリドーマ)が増殖していく予定です。
たくさん融合しますように。(^o^)
 
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