みなさん、こんにちは。
しつこく、性状に関する問題です。
それくらい性状は、重要なのです。
今回は、特徴的な性質がポイントとなる薬物を出題します。
問題)次の文は薬物の性状に関する記述である。適切な薬物を選びなさい。
1)純品は無色油状液体であるが、市販品はふつう微黄色を呈している。催涙性があり、強い粘膜刺激臭を有する。
2)白色、結晶性の硬い塊で、繊維状結晶様の破砕面をあらわす。水と炭酸ガスを吸収する性質が強く、空気中に放置すると潮解して、徐々に炭酸ソーダの皮層を生ずる。
3)2モルの結晶水を有する無色の稜柱状結晶で、乾燥空気中で風化する。
4)無色透明でベンゼン臭を有する可燃性液体で、引火しやすい。
5)淡黄色の光沢ある小葉状あるいは針状結晶で、徐々に熱すると昇華するが、急熱あるいは衝撃により爆発する。
a)クロルピクリン b)蓚酸 c)水酸化ナトリウム d)トルエン e)ピクリン酸
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解けましたか?
正解は、
1)a 2)c 3)b 4)d 5)e
いずれもその性質が特徴となる薬物です。
確認ですが、ポイントとなる薬物の性質は、
クロルピクリン - 催涙性
蓚酸 - 風解性(風化)
水酸化ナトリウム - 潮解性
トルエン - 引火性
ピクリン酸 - 爆発性