湘央医学技術専門学校・湘央生命科学技術専門学校

応用生物科学科&愛玩動物看護学科BLOG

2022年8月23日アーカイブ

バイオ通信No.2633「仕事の学び場1日目 その2」

みなさん、こんにちは。

前回はブロッコリからのDNA抽出の実習風景をお届けしました。

最初が植物からのDNA抽出を経験したので、今度は動物由来のDNA抽出を経験します。

具体的にはサケの白子からDNAを抽出します。

 

さて、動物由来のDNAはどのように観察されるでしょうか?

まずは、冷凍してあったサケの白子をはさみで細かくします。

 

DNA抽出のための試薬を加え、スターラーで撹拌します。

 

一定時間撹拌した溶液の一部を、駒込ピペットで試薬ビンに分取します。

 

タンパク変性液を加えて、激しく撹拌します。

 

撹拌・・・撹拌・・・

 

撹拌後は、試薬ビンの溶液を遠心管2本にわけ、バランサーでバランスをとり、遠心分離機にかけます。

 

遠心後は、このようになりました。

上から水層(白く濁っている層です)、変性タンパク層(白く濁っている層と無色透明な層の間です)、

タンパク変性液の層(無色透明な層)です。

※今回はタンパク変性液を加えて、撹拌、遠心、水層を分取する操作を1回しか行いませんでしたが、

これを複数回繰り返すときれいなDNAをとることができます。

 

一番上の水層を駒込ピペットでビーカーに移します。

 

そこにエタノールを加えると・・・

 

上の無色透明なエタノール層に水層からDNAが析出してきました。

析出してきたサケの白子のDNAとブロッコリのDNAを比較してみると、どうでしょうか?

写真ではありますが、みなさんはどう感じられますか?

 

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