湘央医学技術専門学校・湘央生命科学技術専門学校

応用生物科学科&愛玩動物看護学科BLOG

2020年8月25日アーカイブ

バイオ通信No.2106「生化学実習~糖の定性試験」

みなさん、こんにちは。

今回のバイオコース2年生の生化学実習は、糖の定性試験を行いました。

 

今回、定性試験を行った糖は、単糖類としてキシロース(ペントース)、グルコース、フルクトース、二糖類としてショ糖、マルトース、多糖類としてデンプン、そして比較対象として水の7種類について定性試験を行いました。

 

7本の試験管にそれぞれ1種類ずつ入っています。それぞれの試験管に入っている糖を当ててみましょう。

みなさんもご一緒に考えてみてください。

 

まずは、アントロン試験(糖であれば青緑色)です。

6番の試験管が反応してないようです。

 

次にヨウ素デンプン反応(デンプンであれば青紫色)です。

5番の試験管が反応しています。

 

次にベネディクト試験(還元性があれば赤色沈殿)です。単糖、マルトースは反応します。

1、2、4、7番の試験管に沈殿があるようです。

 

次はバールフェズ試験(単糖であれば赤色沈殿)です。

ちょっとわかりずらいですが、1、2、7番の試験管に沈殿があるようです。

 

次はセリワノフ試験(ケトースであれば紅色)です。フルクトースが反応します。

3、7番に反応があります。3番より7番の試験管の方が色が濃いです。

ショ糖は、グルコースとフルクトースからできていますので、擬陽性を示します。

 

最後は、ビアル試験(ペントースであれば青緑色)です。キシロースが反応します。

時間が経つにつれて、色が濃くなります。反応したときの色です。

2番の試験管に反応があります。

 

以上の定性試験をまとめてみました。✕は反応なしです。

 

この結果から7本の試験管の糖は、1番グルコース、2番キシロース、3番ショ糖、4番マルトース、5番デンプン、6番水、7番フルクトースになります。

 

みなさん、いかがでしたか。1つの定性試験では、わかりづらい場合でも、複数の定性試験を組み合わせることによって確認することができます。

2年生のみなさん、いろいろな視点から取り組んでいきましょうね。

 

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