湘央医学技術専門学校・湘央生命科学技術専門学校

応用生物科学科&愛玩動物看護学科BLOG

2024年12月17日アーカイブ

バイオ通信 No.2971「モノクローナル抗体の作製・ELISAとクローニング」

2年生の免疫化学実習でモノクローナル抗体を作製しています。

抗体産生細胞とミエローマ細胞を細胞融合し、HAT培地で培養しました。

選択されたハイブリドーマの培養上清を使ってELISAを行います。

前日に抗原を添加してあるELISAプレートへBSAを入れてブロッキングします。

1時間のブロッキング後、PBSで洗浄します。

クリーンベンチ内で1次抗体(培養上清)を入れていきます。

 

培養プレートとELISAプレートの番号を対応させて上清を入れます。

96ウエルなので神経を使いますね。

 

1時間反応後、PBSで洗浄します。

ペルオキシダーゼで標識された2次抗体を入れ1時間反応させます。

 

PBSで洗浄後、基質を入れると発色してきます。

発色が濃いほど抗体価が高いことになります。

したがって、発色したウエルにいるハイブリドーマが目的の細胞ということです。

 

目的の細胞が決まったので、限界希釈法によるクローニングを行います。

培地へ96ウエルから細胞をピペッティングして集めます。

 

細胞浮遊液が出来たら、96ウエル細胞培養用プレートへ2滴づつ滴下していきます。

こうすると、1ウエルに細胞が1~数個の細胞が入ることになります。

上手く培養できますように。

 

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