湘央医学技術専門学校・湘央生命科学技術専門学校

応用生物科学科&愛玩動物看護学科BLOG

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バイオ通信No.2927「植物細胞融合 その3」

みなさん、こんにちは。

 

前回は、アーリーレッドとチンゲンサイの

プロトプラスト作製作業をご覧いただきましたが、

それをもう少し詳しく見ていきましょう。

 

アーリーレッドの、

プロトプラストができていく様子をご覧いただきます。

 

最初の方は、このように細胞は細長い形状をしておりますが・・・

 

酵素反応が進んでいくと、

徐々に細胞と細胞の接着物質が分解されると同時に、

細胞壁が分解されていき、少しずつ丸くなっていきます。

 

さらに酵素反応が進むと、このようになります。

 

写真を見ると、

プロトプラストが互いにくっついているように見えますが、

これは振盪しながら酵素反応をしているため、

シャーレの中央にプロトプラストが集まっているからです。

 

チンゲンサイのプロトプラストも前回ご覧いただきましたが、

少し拡大して見てみましょう。

 

葉肉細胞なので、

プロトプラストの細胞膜の内側にへばりつくような形で、

緑色の粒のように見える葉緑体を観察することができます。

 

元気なプロトプラストは、

細胞膜の内側に均一に葉緑体が存在しますが、

元気がなくなってくると、これが不均一に存在するようになります。

 

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バイオ通信No.2926「植物細胞融合 その2」

みなさん、こんにちは。

 

前回は、植物プロトプラスト作製のための酵素液を作りましたが、

今回は、実際にプロトプラストを作製する様子をお届けします。

 

最初にお断りしておきますが、

今回の実験では、細胞融合の観察を目的としておりますので、

その後の培養を視野に入れておりません。

 

そのため、無菌的に作業をしていないことを承知の上で、

ご覧ください。

 

それでは、スタートです。

 

サンプルとして利用するレッドオニオンは、

ムラサキ色の色素を含む細胞がある部分を取ってきて・・・、

 

シャーレ内の酵素液につけます。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

また、チンゲンサイの葉肉細胞のプロトプラストを得るために、

裏側表皮を剥離して、その葉肉部分を酵素液につけます。

 

そして、振盪しながら酵素反応をスタート・・・。

 

変なキャラクターがシャーレの上に乗っておりますが、

気にしないでください。

 

早くプロトプラストができるように、

おまじないだそうです。

 

「しゃれ(シャーレ)にならないな。」なんて、

ダジャレは言わないでください。

 

しばらく酵素反応をしたものを、

倒立顕微鏡で観察すると・・・、

 

アーリレッドは、このような感じ。

 

チンゲンサイは、このような感じです。

 

見づらいかもしれませんが、

一つ一つの丸いものが、プロトプラストです。

 

次回も、お楽しみに・・・。

 

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バイオ通信No.2925「植物細胞融合 その1」

みなさん、こんにちは。

 

1年生の細胞組織学実習で、

植物プロトプラストを作製しました。

 

プロトプラストとは、

細胞壁のある細胞から細胞壁を取り除いた細胞(原形質体)をいいます。

 

細胞壁のある細胞を細胞融合するときには、

細胞壁があると融合できませんので、

あらかじめ細胞壁を取り除いておかなければなりません。

 

そのため、酵素により細胞壁を分解して、

プロトプラストの状態にするのです。

 

まずは植物プロトプラストの作製に使う試薬調整から・・・

 

卒業生をご採用いただいている、

ヤクルト本社製の「マセロザイムR-10」と

「セルラーゼオノヅカR-10」を使用します。

 

「マセロザイムR-10」は、

植物の細胞と細胞を接着している接着物質を分解して、

細胞を単離する酵素です。

 

「セルラーゼオノヅカR-10」は、

植物細胞の細胞壁を加水分解する酵素です。

 

これらを使って、

植物プロトプラストを作製するための酵素液を調整します。

 

ですがこれらは酵素なので、

その調整にはいくつかの配慮が必要です。

 

まず第一に氷冷しながら、

調整すること・・・。

 

氷冷といっても、氷だけで冷やすのではなく、

冷却効率を上げるために、氷水で冷やしましょう。

 

次に泡立てないように穏やかに撹拌しながら、

調整すること・・・。

 

酵素の失活を極力防ぐために、重要です。

 

そして、特別な指示がない限りは、

酵素は最後に入れること・・・。

 

デリケートな酵素を扱うときには、

やはり扱い方に注意が必要ですね。

 

そして、酵素液を保存するときには、

調整後すぐに濾過滅菌して、

1回分ずつ分注、冷凍保存しておきます。

 

ちなみに今回の酵素液は、

細胞単離酵素である「マセロザイムR-10」と、

細胞壁分解酵素である「セルラーゼオノヅカR-10」を

混ぜた酵素液なので、

酵素反応をワンステップで行う一段(階)法で利用する酵素液となります。

 

一方、第1ステップで細胞単離を単離させ、

第2ステップで細胞壁を分解する二段(階)法という方法もありますが、

この場合には細胞単離酵素と細胞壁分解酵素を別の酵素液として調整する必要があります。

 

いずれの場合も、

できてくるのは細胞壁の無いプロトプラストなので、破裂しないように、

酵素液にはソルビトールやマンニトールを加えて高張液としておく必要があります。

 

だいぶお話が長くなってしまいましたので、

続きは次の機会にいたします。

 

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バイオ通信 No.2923「細胞工学実習・継代」

2年生の細胞工学実習で

細胞培養を始めました。

 

起こした細胞の倍加時間が20時間なので、

2日に1回お世話をします。

 

培地、PBS、トリプシンを37℃恒温槽で温めます。

 

細胞を観察して、

どれくらい細胞が増えているのか判定します。

 

理想は80%confluent 程度です。

 

細胞数が少なくても、

一か所に固まって増えているときも継代を行います。

 

培養フラスコ底面の細胞の割合を5か所以上判定、

平均して全体の細胞数を求めます。

 

細胞の記録は写真に残します。

ピント合わせが難しいです。

 

細胞数が決まったら作業開始です。

培地を取り除き、細胞表面をPBSで洗います。

 

細胞に直接溶液を当ててしまうとはがれてしまうので、

注意しながら溶液を加えます。

 

トリプシンを加えて、

細胞を培養フラスコ底面から剥がします。

 

反応後、細胞が剥がれているかどうかは

倒立顕微鏡で観察します。

 

細胞のふちがキラキラして丸くなってきたらOKです。

 

培地を加えてトリプシンの反応を止めて、

ピペッティングにより細胞をバラバラにします。

 

泡立てないように気を付けて行います。

 

2日後に8割になるように、

2割分の細胞を新しい培地の入った培養フラスコへ移し、

再び培養を開始します。

 

細胞培養が始まると細胞が中心ですので、

放課後、土曜日などお世話が欠かせません。

 

大変ですけれど、

ちゃんと行えばちゃんと増えていきます。

 

手順をしっかり覚えて、

細胞にストレスを与えないように作業していきましょう。

 

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バイオ通信No.2921「課題発表」

みなさん、こんにちは。

 

1年生の植物バイオの授業で、課題発表を行いました。

 

以下の6つのテーマについてをパワーポイントにまとめ、発表をしてもらうというものです。

 

1.茎頂培養

※写真撮影を忘れてしまいました。

すみません。

 

2.ウイルス検定

 

3.葯培養

 

4.胚培養

 

5.細胞融合

 

6.植物遺伝子組換え

 

パワーポイントの使用もはじめてという人もいましたが、それぞれユニークなところもあったり、みなさん、うまく発表できていたと思います。

よかったです。

 

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バイオ通信 No.2919「細胞工学実習・培地交換」

2年生の細胞工学実習で細胞培養を開始しました。

 

起こした翌日は培地交換です。

 

昨日起こした細胞を観察します。

一部に偏って培養されていたり、

多すぎる場合には継代培養になります。

 

培地をアスピレーターで取り除きます。

細胞面から吸わないようにします。

 

PBS(-)で2回細胞を洗います。

 

新しい37℃培地を加えます。

 

さらに培養を続けます。

次は継代を行います。

 

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バイオ通信 No.2918「細胞工学実習・起こし」

2年生の細胞工学実習で、

細胞培養を開始しました。

 

凍結保存されていた細胞を起こします。

 

先ずは、4℃の培地を遠沈管に取ります。

 

セラムチューブ内で凍っている細胞を、

37℃恒温槽で融解します。

 

完全には融解せずに、

ちょっと氷が残るくらいにします。

 

先ほど取っておいた4℃培地の一部を、

セラムチューブ内の細胞を懸濁し、遠沈管へ。

 

遠心して細胞を集めます。

 

培地をアスピレーターで取り除きます。

 

37℃培地を加えて細胞浮遊液をつくります。

 

培養フラスコへ細胞浮遊液を移します。

倒立顕微鏡で細胞を確認します。

 

37℃、5%炭酸ふ卵器内で培養を開始です。

しっかり起こせたでしょうか・・・。

 

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バイオ通信 No.2917「細胞工学実習・培地調製1」

2年生の細胞工学実習で、

培地調製を行いました。

 

培地調製に必要な器具を準備します。

 

下のフィルターホルダーへ、

湿潤したメンブレンフィルターをのせます。

 

はみ出さないように注意します。

 

上のフィルターホルダーをのせて。

 

締めます。

 

二重にしたアルミホイルに包んで。

 

その他の器具も一緒にオートクレーブ滅菌します。

滅菌後、クリーンベンチ内で培地調製を行います。

 

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バイオ通信No.2914「2024年度 進路決定者紹介 その3」

みなさん、こんにちは。

 

進路決定者紹介の3回目は、

ニプロ株式会社に内々定しているYAさんです。

 

それでは、YAさんにインタビューしてみましょう。

※本人が作成してくれた内容をそのまま掲載しています。

 

―――「就職活動はどうでしたか?」

 

就職活動がはじまったばかりの1年生の冬頃は、

就職活動未経験ということもあり、不安が大きかったです。

 

会社説明会も採用試験も、もちろん初めてのことだったので、

実感が湧かなかったというのが正直なところです。

 

しかし、自分の就きたい再生医療の分野で、

しかも、ここで働きたいと思っていた会社からの求人だったので、

採用試験に挑戦しようと決意しました。

 

筆記試験は問題集で対策をして、

面接では先生の指導のもと、何度も練習を繰り返しました。

 

実際の面接では練習の成果を出すことができ、

自分らしく話せたと思います。

 

人事部の方にもよかったというお言葉をいただき、

2か月以上続いた就職活動で自分の成長につながる、

よい経験ができました。

 

―――「卒業後はどんな仕事に携わりますか?」

 

入社後は再生医療の分野で、主に細胞の培養を行います。

 

患者様の細胞を培養し、その細胞を治療に利用することで、

失われていたものが機能するようになるなど、

病気の改善を行うことができます。

 

この職業は、患者様に大きな希望を与えることができる職業です。

間接的ではありますが、たくさんの人の命に関わる機会があるため、

とても重要な仕事だと思っています。

 

―――「将来の夢は?」

 

私は将来、たくさんの患者様の力になれるような技術者になりたいと思っています。

この夢を実現させるためには、たくさんの時間と努力が必要になります。

 

そのため、就職先で今の自分に無いものを補い、

自分が興味を持っている分野で、

自分の力が発揮できるように努めたいと思います。

 

―――「ブログを見てくれている人へのメッセージをお願いします。

 

筆記試験や面接は、本番までしっかりと対策をして、

分からないことがあったら、先輩や先生、

既に就職活動が終わっている友達や経験者である先輩に聞いて、

情報をたくさん得ておくとよいと思います。

 

面接では、先生やキャリア支援室の方々に手伝ってもらい、

話す練習をしておくことで、本番までに自信がつきます。

 

その際は自分の一番伝えたいことを決めておいて、

それを軸に話すことをおすすめします。

 

本番は固くなりすぎず、なるべく自然体でいけるようにした方がよいです。

 

―――YAさん、インタビューにご協力いただきありがとうございました。


バイオ通信 No.2909「細胞工学実習・培地調製2」

2年生の細胞工学実習で、

培地調製を行いました。

 

滅菌された器具をクリーンベンチへ入れて、

調製開始です。

 

細胞を培養するためのDMEM培地です。

 

滅菌水へ粉末を入れて、溶解させます。

 

黄色い溶液ですね。

 

炭酸水素ナトリウムを加えると、

赤く色が変化します。

 

抗生物質を添加し、

最後に血清(FBS+CS)を加えます。

 

調製できたら、ろ過滅菌を行います。

 

まず、シリンジに培地と空気を入れ、

フィルターが使用できるかチェックします。

 

培地入りのシリンジにフィルターをつけて、

元のビーカーへシリンジ内の培地をろ過します。

 

溶液が全部ろ過出来て、

空気が通らなかったらOKです。

 

使用できないフィルターは内筒が軽く押せたり、

フィルターホルダーの横から培地が出てきたりしちゃいます。

 

フィルターが使用できるのを確認したら、

滅菌済みの瓶へ培地をろ過していきます。

 

滅菌が終わった培地の一部をディッシュに取り、

インキュベーターへ一晩おいて、

コンタミチェックをします。

 

培地が出来たら、

いよいよ細胞を起こします(^^♪

 

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