湘央医学技術専門学校・湘央生命科学技術専門学校

応用生物科学科&愛玩動物看護学科BLOG

Tag Archives: 細胞

バイオ通信No.2881「はじめての無菌操作」

みなさん、こんにちは。

 

一ヶ月ほど前のことになりますが、

1年生の細胞組織学実習で無菌播種を経験しました。

 

バイオを学ぶ上で、

無菌操作(殺菌等が混入しないように操作すること)は

重要な技術の一つです。

 

無菌操作時の身だしなみや、

操作上の注意点などなど、

注意しなければならないことは、

多々あり・・・

 

一言で無菌操作といっても、

分野、扱う材料、目的、

求められるレベルなどによって、

細かな違いがあります。

 

しかし、

「コンタミネーション(汚染)

させないように操作を行わなければならない。」

という意味では、同じ目的です。

 

これから様々な形で、

無菌操作を経験していきますから、

少しずつ身につけていきましょう。

 

播種した種は、

コンタミネーションせずに無事に培養できるでしょうか?

 

日々の観察を忘れずに・・・

 

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バイオ通信No.2868「生化学実習2」

みなさん、こんにちは。

 

今回の生化学実習はRNAの分離です。

 

まだ始まって2週目に入ったばかりですで、

春休み気分が抜けていないようです・・・。

 

長い撹拌時間では、

こんな感じですが、しっかり取り組んでいます。

 

それでは、今回の実習の流れをご紹介します。

 

RNAは細胞の中にありますので、

まずは細胞を壊し、遠心をします。

 

上清(赤い溶液の部分)をとり、

タンパク変性剤を加えて、撹拌します。

 

撹拌後、しばらく放置すると、層に分かれてきます。

 

これを遠心すると、3層に分離します。

 

ちょっとわかりづらいですが、

一番上に少し濁った白い上清、

真ん中に白い層(タンパク質が変性したもの)、

一番下に有機溶剤(タンパク質変性剤)の層ができます。

 

一番上の層(少し濁った白い液)に

アルコールを加えると、沈殿が生じてきます。

 

しばらく放置すると、沈殿が沈んできます。

 

これを遠心します。

 

遠心管の材質が白いので、

かなりわかりづらいですが、

遠心管の底に沈殿があります。

 

ちょっと濃い白色になってます。

 

この沈殿が、RNAになります。

最後にRNAを回収して乾燥して保存しました。

 

久しぶりの実習なので、

1回目(DNAの分離)、

2回目(RNAの分離)で肩慣らしをしていただきました。

 

来週から、酵素の実習になります。

 

2年生のみなさん、

マイクロピペットの操作になりますので、

しっかり取り組んでいきましょう。

 

~おまけ~

うっかりでしたが、

しっかりリカバリーしました。

 

さすが2年生ですね。

 

うっかり部分はご想像にお任せします。

 

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バイオ通信No.2778「プロトプラストの作製」

みなさん、こんにちは。

 

今日は「細胞組織学実習」で行った

プロトプラスト作製実験の様子をお届けします。

 

まずはチンゲンサイ葉肉細胞からプロトプラストを作製するために、

チンゲンサイ葉の裏表皮をはがします。

 

裏表皮をはがすと、葉肉組織が露出しますので、

その部分を酵素液につけます。

 

続いてアーリーレッド(ムラサキタマネギ)の

プロトプラストも作製してみましょう。

 

タマネギ鱗茎内側の紫色素を含む部分をとり、

酵素液につけます。

 

酵素反応は、振盪しながら行います。

 

酵素液には、

 

細胞と細胞の接着物質を分解して細胞を単離する

ペクチナーゼ、

 

細胞壁を分解する

セルラーゼ、

 

という酵素が入っていて、

 

これらの酵素の作用により、

細胞壁のない原形質体であるプロトプラストが得られます。

 

プロトプラストが

細胞壁を失っても破裂しないのは、

マンニトールにより高張液としているからです。

 

チンゲンサイプロトプラストは、

 

このように見られます。

 

アーリーレッドプロトプラストは、

 

このように見られます。

 

このように、

たくさんのプロトプラストを得ることができました。

 

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バイオ通信No.2773「アスパラガス茎頂培養」

みなさん、こんにちは。

 

応用生物科学科1年生の「細胞組織学実習」で、

アスパラガス茎頂培養を行いました。

 

まずはアスパラガスを殺菌します。

 

これをクリーンベンチ内において滅菌水で水洗してから、

茎頂摘出に使用します。

 

茎頂の摘出は実体顕微鏡下で行い・・・

 

培地に摘出した茎頂を置床します。

 

その後は、培養ラックで培養です。

 

0.3mmほどの茎頂が、

試験管培地内でどのように育っていくか、

楽しみですね。

 

まずは、

コンタミネーションしていないかの確認ですね。

 

追伸

みんな、コンタミネーションなく、うまくいったようです。

 

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バイオ通信No.2772「細胞培養実習」

みなさん、こんにちは。

 

応用生物科学科1年生の「細胞組織学実習」で、

浮遊細胞の培養を行いました。

 

継代培養している細胞培養液から一部をサンプリングして・・・

 

サンプリングした細胞浮遊液とトリパンブルー液を混ぜて、

 

血球計算盤で細胞数をカウントします。

 

培地交換頻度をかえた、

いくつかの培養系で比較を行いました。

 

 

どうですか?

 

 

予想通りの結果となったでしょうか?

 

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バイオ通信No.2770「細胞培養はじめました。培地交換」

2年生の細胞工学実習で細胞培養が始まりました。

細胞を起こした翌日は培地交換を行います。

細胞の様子を倒立顕微鏡で観察します。

 

今回の細胞は接着細胞なので、フラスコ底面にいます。

細胞を剥がさないようにPBS(-)で洗います。

 

洗浄後、新しい培地を加え培養を続けます。

張り付かなかった細胞や不純物を取り除くことで、

細胞にとって増殖しやすい環境をつくります。

 

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バイオ通信 No.2769「細胞培養はじめました。起こし」

2年生の細胞工学実習で細胞培養が始まりました。

凍結保存してあった細胞を起こします。

セラムチューブ内の細胞を37℃で溶かします。

少し氷が残るくらいでクリーンベンチへ。

 

4℃培地を加えてピペッティング後、培地へ浮遊させます。

遠心して細胞を集めます。

 

培地をアスピレーターで取り除いたら、

新しい37℃培地へ再浮遊させます。

ピペッティング後、ディッシュ(またはフラスコ)へ入れます。

 

細胞を全体へ広げて、5%CO2インキュベーター内で培養します。

起こしの操作は素早く行った方が生存率が高いです。

元気に起きますように(^^♪

 

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バイオ通信No.2761「ニンジン肥大根形成層の初代培養 再掲」

みなさん、こんにちは。

 

応用生物科学科1年生が「細胞組織学実習」で、

ニンジン肥大根形成層の初代培養を行いました。

 

使用するニンジンは市販のものですが、

まずは輪切りにして、皮むきをします。

 

ここまではお料理のようでしたが、ここからは違います。

輪切りにしたニンジンを殺菌剤につけ、殺菌して・・・

 

クリーンベンチ内に移動・・・滅菌水で水洗します。

 

滅菌水で水洗したニンジン肥大根の形成層部分を、

コルクボーラーで打ち抜き、サンプルとします。

 

円柱状に打ち抜かれたサンプルの両底面は、

殺菌剤の影響を受けているので、

その部分は、メスでカットして取り除きます。

 

そして、サンプルを培地に置床します。

 

これを培養ラックで、培養します。

 

ニンジン肥大根は、

根だけにコンタミネーションをおこしやすいのですが、

それを低減する方法もいくつか考えられています。

 

コンタミネーションしやすいため、あえてそれを利用して、

学生さんにコンタミネーションを低減させる方法を考えてもらうのも、

実習としてはおもしろいですね。

 

もちろん、もともとのニンジンの質の影響が大きい部分もありますが、

楽しい実習になるような気がします。

 

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バイオ通信No.2623「プロトプラストの調製」

みなさん、こんにちは。

バイオコース1年生の「細胞組織学実習」で、プロトプラストの作製を行いました。

 

まずはアーリーレッドから・・・

写真のように、アーリレッド鱗片の紫色部分を使用します。

 

メスとピンセットを使って、紫色部分を採取して、前回調製した酵素液につけます。

 

次は、チンゲンサイです。

チンゲンサイの葉の部分から裏表皮をはがし、葉肉部分を酵素液につけていきます。

 

このほか、ムラサキキャベツも調整しました。

 

酵素反応中は、倒立顕微鏡でプロトプラストの出来具合を観察します。

 

これが、アーリーレッドの途中の観察・・・

プロトプラストになりかけです。

 

さらに反応が進むと、このようにアーリーレッドのプロトプラストが見られました。

 

チンゲンサイのプロトプラストは、このように観察されました。

 

プロトプラストの細胞膜全体にへばりついているように見えるのが、葉緑体です。

プロトプラストが元気な状態だと細胞膜の内側全体に葉緑体が広がっていますが、

元気がなくなってくると不均一になってきます。

 

プロトプラストはかわいい!?ですね。

この後、細胞融合の観察を行いました。

写真は・・・うまく撮れなかった。ごめんなさい。

 

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バイオ通信 No.2615「細胞培養始めました。」

2年生の細胞工学実習では細胞培養を行います。

細胞用の培地を調製しました。

 

今回はDMEM培地を使用します。

滅菌水に粉末を溶解します。

 

黄色透明の溶液です。

 

次に炭酸水素ナトリウム粉末を加えます。

色が変わってきました。。。

 

全部溶けたら、赤っぽい色に変化しました。

さらに抗生物質と血清を加えます。

ろ過滅菌したら培地の出来上がりです。

コンタミネーションしていないかチェックしてから使用します。

 

培地にはpH指示薬のフェノールレッドが含まれています。

フェノールレッドは酸性領域(pH6.8以下)では黄色を呈しアルカリ領域(pH8以上)では赤色になります。

DMEM培地は5%炭酸ガス、37℃でpH7.1~7.4になります。

 

細胞が増えてくると代謝産物によって培地のpHが酸性に傾いて色が黄色に変化します。

培地交換の時期がわかるし、培地のpH変化が目で見てわかるので確認するのに便利です。

たまに、細菌がコンタミネーションしてしまっていても黄色に変わるので注意しましょう。

(そのときは、培地が細菌によって濁ってしまいます。さらに顕微鏡で観察すれば判断できます。)

 

では、元気な細胞を培養していきましょう!

 

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