2年生の細胞工学実習では細胞培養を行います。
細胞用の培地を調製しました。
今回はDMEM培地を使用します。
滅菌水に粉末を溶解します。
黄色透明の溶液です。
次に炭酸水素ナトリウム粉末を加えます。
色が変わってきました。。。
全部溶けたら、赤っぽい色に変化しました。
さらに抗生物質と血清を加えます。
ろ過滅菌したら培地の出来上がりです。
コンタミネーションしていないかチェックしてから使用します。
培地にはpH指示薬のフェノールレッドが含まれています。
フェノールレッドは酸性領域(pH6.8以下)では黄色を呈しアルカリ領域(pH8以上)では赤色になります。
DMEM培地は5%炭酸ガス、37℃でpH7.1~7.4になります。
細胞が増えてくると代謝産物によって培地のpHが酸性に傾いて色が黄色に変化します。
培地交換の時期がわかるし、培地のpH変化が目で見てわかるので確認するのに便利です。
たまに、細菌がコンタミネーションしてしまっていても黄色に変わるので注意しましょう。
(そのときは、培地が細菌によって濁ってしまいます。さらに顕微鏡で観察すれば判断できます。)
では、元気な細胞を培養していきましょう!