湘央医学技術専門学校・湘央生命科学技術専門学校

応用生物科学科&愛玩動物看護学科BLOG

2022年7月18日アーカイブ

バイオ通信 No.2615「細胞培養始めました。」

2年生の細胞工学実習では細胞培養を行います。

細胞用の培地を調製しました。

 

今回はDMEM培地を使用します。

滅菌水に粉末を溶解します。

 

黄色透明の溶液です。

 

次に炭酸水素ナトリウム粉末を加えます。

色が変わってきました。。。

 

全部溶けたら、赤っぽい色に変化しました。

さらに抗生物質と血清を加えます。

ろ過滅菌したら培地の出来上がりです。

コンタミネーションしていないかチェックしてから使用します。

 

培地にはpH指示薬のフェノールレッドが含まれています。

フェノールレッドは酸性領域(pH6.8以下)では黄色を呈しアルカリ領域(pH8以上)では赤色になります。

DMEM培地は5%炭酸ガス、37℃でpH7.1~7.4になります。

 

細胞が増えてくると代謝産物によって培地のpHが酸性に傾いて色が黄色に変化します。

培地交換の時期がわかるし、培地のpH変化が目で見てわかるので確認するのに便利です。

たまに、細菌がコンタミネーションしてしまっていても黄色に変わるので注意しましょう。

(そのときは、培地が細菌によって濁ってしまいます。さらに顕微鏡で観察すれば判断できます。)

 

では、元気な細胞を培養していきましょう!

 

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