みなさん、こんにちは。
動物看護コース2年生が動物外科看護学実習で一般身体検査を行いました。
今回は一般身体検査の検査項目の「T・P・R」をご紹介します。
はじめに、「T」はtemperature(体温)、「P」はpulse(心拍)、「R」はrespiration(呼吸)を意味します。
犬や猫の体温を測定する際は、体温計を肛門に挿入し、直腸内の温度を測定します。
犬や猫の体温はヒトに比べて高く、犬は38.5~39.3度、猫は38.0~39.2度が平均です。
心拍では、心拍数の測定と拍動の様子を検査します。
聴診器で1分間当たりの心拍数を測るのですが、長時間の測定が困難なため獣医療では15秒間の心拍数を数えます。
15秒間の心拍数に4を掛けた、おおよそ1分間当たりの心拍数を検査記録とします。
さらに、心拍数の測定と一緒に脈拍の測定を行います。
ヒトの場合、首や手首で脈をとることが一般的ですが、犬や猫の場合、股にある動脈を触知し、検査します。
脈拍と心拍は同じ回数拍動するので、聴診器がないときは脈拍数を数えます。
呼吸では、呼吸数の測定と呼吸の様子を検査します。
目視で、呼吸時の胸部または腹部の動きを観察し、呼吸数を心拍数と同様の方法で1分間測定します。
写真は学校飼育動物の測定結果の一覧です。
動物を落ち着かせることで、一般検査が行いやすくなります。
動物にできる限りストレスを与えないように配慮しましょう♪