湘央医学技術専門学校・湘央生命科学技術専門学校

応用生物科学科&愛玩動物看護学科BLOG

2020年12月9日アーカイブ

わんにゃん通信No.1091「ホルマリンエーテル法」

みなさん、こんにちは。

動物看護コース1年生が動物臨床検査学実習Ⅰで糞便検査を行いました♪

 

今回は「ホルマリンエーテル法」で、野良猫の糞便検体内の寄生虫を検査しましたのでご紹介します。

これにより、糞便内の寄生虫卵を集めて、検出しやすくします。

 

はじめに、少量の糞便を試験管に入れます。

 

濃度10%のホルムアルデヒド5mLで溶解します。

 

コーヒー牛乳色ぐらいに溶解しましょう

 

更にジエチルエーテル2mLを加えます。

 

試験管の口にフタをして、30秒間上下に振り、よく混和します。

 

遠心分離器で3分間分離します。

 

試験管内の混和液が遠心力により、物質ごとに分離されます。

重い物質ほど底に貯まります。

 

試験管をひっくり返し、上澄みを捨てます。

 

試験管の底にわずかに残った糞便を顕微鏡で検査します。

 

マンソン裂頭条虫卵を検出することができました!

 

糞便検査には様々な検査方法があります。

検査方法によって検出しやすい寄生虫の種類が異なります。

これからも様々な検査方法を覚えていきましょう♪

 

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