湘央医学技術専門学校・湘央生命科学技術専門学校

応用生物科学科&愛玩動物看護学科BLOG

Tag Archives: 組織

バイオ通信No.2933「無菌操作の実技試験」

みなさん、こんにちは。

 

1・2期に渡り実施していた、

1年生の細胞組織学実習・・・。

 

その最後に実技試験を行いました。

 

今まで、

植物組織培養の基本技術について学んできましたが・・・、

 

その集大成として、

基本技術に立ち戻り・・・、

 

実技試験として、

無菌播種の作業をしていただきました。

 

慣れてくると、

基本操作が雑になりがちですが、

 

そういうこともなく・・・

 

しっかりと作業ができていました。

 

無菌操作はバイオ分野では基本技術の一つですので、

これからいろいろと経験していきますが、

きれいに見える、

しっかりとした技術を身につけていきましょう。

 

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バイオ通信No.2928「植物細胞融合 その4」

みなさん、こんにちは。

 

今日は、

作製したアーリーレッドとチンゲンサイのプロトプラストを

回収するところからはじめます。

 

まずは、プロトプラストを含む、

それぞれの酵素反応液をナイロンメッシュで濾過をして、

未反応組織の残渣などを取り除きます。

 

そして、酵素液を取り除き、

プロトプラストを集めるために、遠心機で遠心します。

 

遠心した後のアーリーレッドプロトプラストです。

 

こちらは、チンゲンサイプロトプラストです。

 

上清を捨てて、酵素を取り除き、

洗浄液を加えてプロトプラストを再浮遊、

さらに遠心します。

 

アーリレッドとチンゲンサイのプロトプラストを

適度な細胞数になるように洗浄液を加えて調整し、

2種のプロトプラストを混ぜます。

 

そして、そのプロトプラスト溶液の周囲に融合剤である、

PEG(ポリエチレングリコール)を配置します。

 

そして、倒立顕微鏡で観察しながら、

プロトプラスト溶液とPEGを混ぜると・・・、

 

赤矢印のように細胞融合が観察できました。

 

今回の実習では、

植物プロトプラストの細胞融合の様子を観察することが目的ですが、

実際の技術にも通じる経験にもなったことでしょう。

 

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バイオ通信No.2927「植物細胞融合 その3」

みなさん、こんにちは。

 

前回は、アーリーレッドとチンゲンサイの

プロトプラスト作製作業をご覧いただきましたが、

それをもう少し詳しく見ていきましょう。

 

アーリーレッドの、

プロトプラストができていく様子をご覧いただきます。

 

最初の方は、このように細胞は細長い形状をしておりますが・・・

 

酵素反応が進んでいくと、

徐々に細胞と細胞の接着物質が分解されると同時に、

細胞壁が分解されていき、少しずつ丸くなっていきます。

 

さらに酵素反応が進むと、このようになります。

 

写真を見ると、

プロトプラストが互いにくっついているように見えますが、

これは振盪しながら酵素反応をしているため、

シャーレの中央にプロトプラストが集まっているからです。

 

チンゲンサイのプロトプラストも前回ご覧いただきましたが、

少し拡大して見てみましょう。

 

葉肉細胞なので、

プロトプラストの細胞膜の内側にへばりつくような形で、

緑色の粒のように見える葉緑体を観察することができます。

 

元気なプロトプラストは、

細胞膜の内側に均一に葉緑体が存在しますが、

元気がなくなってくると、これが不均一に存在するようになります。

 

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バイオ通信No.2926「植物細胞融合 その2」

みなさん、こんにちは。

 

前回は、植物プロトプラスト作製のための酵素液を作りましたが、

今回は、実際にプロトプラストを作製する様子をお届けします。

 

最初にお断りしておきますが、

今回の実験では、細胞融合の観察を目的としておりますので、

その後の培養を視野に入れておりません。

 

そのため、無菌的に作業をしていないことを承知の上で、

ご覧ください。

 

それでは、スタートです。

 

サンプルとして利用するレッドオニオンは、

ムラサキ色の色素を含む細胞がある部分を取ってきて・・・、

 

シャーレ内の酵素液につけます。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

また、チンゲンサイの葉肉細胞のプロトプラストを得るために、

裏側表皮を剥離して、その葉肉部分を酵素液につけます。

 

そして、振盪しながら酵素反応をスタート・・・。

 

変なキャラクターがシャーレの上に乗っておりますが、

気にしないでください。

 

早くプロトプラストができるように、

おまじないだそうです。

 

「しゃれ(シャーレ)にならないな。」なんて、

ダジャレは言わないでください。

 

しばらく酵素反応をしたものを、

倒立顕微鏡で観察すると・・・、

 

アーリレッドは、このような感じ。

 

チンゲンサイは、このような感じです。

 

見づらいかもしれませんが、

一つ一つの丸いものが、プロトプラストです。

 

次回も、お楽しみに・・・。

 

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バイオ通信No.2925「植物細胞融合 その1」

みなさん、こんにちは。

 

1年生の細胞組織学実習で、

植物プロトプラストを作製しました。

 

プロトプラストとは、

細胞壁のある細胞から細胞壁を取り除いた細胞(原形質体)をいいます。

 

細胞壁のある細胞を細胞融合するときには、

細胞壁があると融合できませんので、

あらかじめ細胞壁を取り除いておかなければなりません。

 

そのため、酵素により細胞壁を分解して、

プロトプラストの状態にするのです。

 

まずは植物プロトプラストの作製に使う試薬調整から・・・

 

卒業生をご採用いただいている、

ヤクルト本社製の「マセロザイムR-10」と

「セルラーゼオノヅカR-10」を使用します。

 

「マセロザイムR-10」は、

植物の細胞と細胞を接着している接着物質を分解して、

細胞を単離する酵素です。

 

「セルラーゼオノヅカR-10」は、

植物細胞の細胞壁を加水分解する酵素です。

 

これらを使って、

植物プロトプラストを作製するための酵素液を調整します。

 

ですがこれらは酵素なので、

その調整にはいくつかの配慮が必要です。

 

まず第一に氷冷しながら、

調整すること・・・。

 

氷冷といっても、氷だけで冷やすのではなく、

冷却効率を上げるために、氷水で冷やしましょう。

 

次に泡立てないように穏やかに撹拌しながら、

調整すること・・・。

 

酵素の失活を極力防ぐために、重要です。

 

そして、特別な指示がない限りは、

酵素は最後に入れること・・・。

 

デリケートな酵素を扱うときには、

やはり扱い方に注意が必要ですね。

 

そして、酵素液を保存するときには、

調整後すぐに濾過滅菌して、

1回分ずつ分注、冷凍保存しておきます。

 

ちなみに今回の酵素液は、

細胞単離酵素である「マセロザイムR-10」と、

細胞壁分解酵素である「セルラーゼオノヅカR-10」を

混ぜた酵素液なので、

酵素反応をワンステップで行う一段(階)法で利用する酵素液となります。

 

一方、第1ステップで細胞単離を単離させ、

第2ステップで細胞壁を分解する二段(階)法という方法もありますが、

この場合には細胞単離酵素と細胞壁分解酵素を別の酵素液として調整する必要があります。

 

いずれの場合も、

できてくるのは細胞壁の無いプロトプラストなので、破裂しないように、

酵素液にはソルビトールやマンニトールを加えて高張液としておく必要があります。

 

だいぶお話が長くなってしまいましたので、

続きは次の機会にいたします。

 

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バイオ通信 No.2895「細胞育てました」

1年生の細胞組織学実習で、

細胞培養を行いました。

 

各自、

ミエローマ細胞を1週間培養し、

細胞数を求めました。

 

倒立顕微鏡を使って細胞を観察します。

 

細胞を培養フラスコから剥がして遠心し、

細胞を集めます。

 

アスピレーターで培地を取り除きます。

 

細胞を吸わないように注意して!

 

細胞をタッピングによりほぐします。

 

滅菌ピペットは、

軽く火炎滅菌してから

電動ピペッターへ取り付けます。

 

培地を加えてピペッティングし、

細胞浮遊液を調製します。

 

泡立て注意です。

 

細胞浮遊液1容と、

トリパンブルー液1容を混ぜて、

血球計算盤へ入れて細胞数をカウントします。

 

生細胞数、死細胞数とカウントして、

生存率も求めます。

 

1週間そのまま培養したフラスコは、

死細胞が多かったようです。

 

途中で培地を加えたり、

細胞数を減らしたフラスコの細胞は、

生細胞数が多く、生存率が高くなりました。

 

細胞を育てるにはお世話が大切ですね。

 

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バイオ通信No.2887「ニ・ン・ジ~ン!!!」

みなさん、こんにちは。

 

先日、

1年生の細胞組織学実習で、

ニンジン形成層初代培養を行いました。

 

その際に、余ったニンジンの切れ端から、

こんなキャラクターが誕生していました。

 

「ニ・ン・ジ~ン !!!」

 

だそうです。

 

なんとも言えない表情が魅力なのかな!?

 

実習には、

これくらいの気持ちのゆとりも、

必要ですね(汗)。

 

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バイオ通信No.2883「ニンジン形成層初代培養 その2」

みなさん、こんにちは。

 

1年生の細胞組織学実習で行った、

ニンジン形成層初代培養の2回目です。

 

前回はニンジンの殺菌までの作業をお届けしましたが、

今日はその続きについて、お届けします。

 

殺菌後に滅菌水で水洗したニンジンから、

形成層部分をコルクボーラーで打ち抜きます。

 

打ち抜いたサンプルの両端は、

殺菌液に直接触れているので、

その部分はメスで切り取り、

取り除きます。

 

調整したニンジンサンプルを、

培地に置床します。

 

この後、

必要事項を記入したラベルを貼り、

培養に入りました。

 

この培養では、

まずはカルスを形成させることが目的ですが、

コンタミネーションせずに培養が進み、

無事にカルスが形成されるでしょうか?

 

楽しみですね。

 

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バイオ通信No.2882「ニンジン形成層初代培養 その1」

みなさん、こんにちは。

 

1年生の細胞組織学実習で、

ニンジン形成層初代培養を行いました。

 

最初はお料理教室のようです。

 

はじめにニンジンを洗い、

適切な幅にニンジンを輪切りにします。

 

続いて、

包丁で皮をむき・・・

(お料理力が試されます(笑))

 

次亜塩素酸ナトリウム水溶液で、

ニンジンを殺菌します。

 

そろそろ殺菌の終了時間になるので、

クリーンベンチに移動です。

 

クリーンベンチ内で、

殺菌液を捨て、

滅菌水でニンジンを水洗します。

 

このあとは、

ニンジンの形成層を打ち抜き、

培地に置床します。

 

その模様は、次回にお伝えします。

お楽しみに・・・。

 

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バイオ通信No.2881「はじめての無菌操作」

みなさん、こんにちは。

 

一ヶ月ほど前のことになりますが、

1年生の細胞組織学実習で無菌播種を経験しました。

 

バイオを学ぶ上で、

無菌操作(殺菌等が混入しないように操作すること)は

重要な技術の一つです。

 

無菌操作時の身だしなみや、

操作上の注意点などなど、

注意しなければならないことは、

多々あり・・・

 

一言で無菌操作といっても、

分野、扱う材料、目的、

求められるレベルなどによって、

細かな違いがあります。

 

しかし、

「コンタミネーション(汚染)

させないように操作を行わなければならない。」

という意味では、同じ目的です。

 

これから様々な形で、

無菌操作を経験していきますから、

少しずつ身につけていきましょう。

 

播種した種は、

コンタミネーションせずに無事に培養できるでしょうか?

 

日々の観察を忘れずに・・・

 

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