湘央医学技術専門学校・湘央生命科学技術専門学校

応用生物科学科&愛玩動物看護学科BLOG

Tag Archives: ブドウ球菌

バイオ通信 No.2961「微生物学実習・鼻腔内常在ブドウ球菌の検出1」

1年生の微生物学実習で鼻腔内常在ブドウ球菌の検出を行いました。

自分の鼻腔内の菌を培養します。

 

まず、滅菌綿棒に生理食塩水を含ませます。

 

綿棒を鼻前庭へこすりつけ菌を採取します。

 

10%卵黄加マンニット食塩寒天培地へ、綿棒の菌を塗ります。

 

残りの菌をスライドグラスへ塗り、グラム染色へ。

 

白金耳で全体に広げます。

 

グラム陽性球菌を確認します。

 

マンニット食塩寒天培地は、37℃ふ卵器で培養します。

マンニット食塩寒天培地には、7.5%塩化ナトリウム、マンニットが含まれています。

 

ブドウ球菌は、塩化ナトリウムの入っている培地によく発育します。

黄色ブドウ球菌は、培地中のマンニットを分解し酸を産生します。

 

指示薬のフェノールレッドにより、コロニーと培地が黄変すれば、

マンニットを分解する黄色ブドウ球菌と判定できます。

 

一方、マンニット非分解性のブドウ球菌は、白色のコロニーを作るので、

コロニーも培地の色も変化しません。

 

培養後、何色のコロニーが見られるでしょうか。。。

 

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バイオ通信No.2677「鼻腔内細菌の観察」

みなさん、こんにちは。

滅菌生理食塩水を染みこませた滅菌綿棒で鼻腔内の細菌を釣菌して、

卵黄加マンニット食塩平板培地に塗抹しました。

 

ブドウ球菌は鼻腔内に多く存在しますが、7.5%という

高い塩化ナトリウム濃度でも増殖が可能という特徴があります。

 

培養後の培地は、この写真のようなものが大部分でしたが、

 

こちらの写真のものも、少数見られました。

こちらはマンニット(マンニトール)分解による培地の

酸性化(培地中のフェノールレッドが黄色に変化)と卵黄反応も見られます。

 

これらのことについて調べると、かなり深みにはまってしまいますが、

時間があるときにじっくりと調べると面白いかもしれません。

まだはっきりとわかっていない部分もあり、すっきりとはしないかもしれませんが、それも勉強ですね。

 

このあと、これらの菌はコアグラーゼ試験の判定も行いました。

 

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