湘央医学技術専門学校・湘央生命科学技術専門学校

応用生物科学科&愛玩動物看護学科BLOG

Tag Archives: PCR

バイオ通信 No.2684「遺伝子の実習しました(Aクラス)」

臨床検査技術学科2年生が、臨床化学実習の中でPCR法の実習を行いました。

 

1日目は、λファージのDNAを鋳型としてPCRにより3種類のDNA断片を増幅しました。

2日目は、増幅であろうDNA断片をアガロースゲル電気泳動により分離して、増幅の有無を確認しました。

普段はあまり使用しない容量のマイクロピペットの取り扱いに緊張しているようでした。

アガロースゲルへのDNA断片のアプライは各自で行いました。

 

写真は、学生達のピペット操作の様子です。

みんな、とても真剣な表情でした。

 

泳動後は染色してUVトランスイルミネーター上でアガロースゲルを観察します。

分子量マーカーも増幅したDNA断片もきれいに観察できました。

左のゲルは増幅したDNA断片がひとつ足りないようです。

何がおこったのか、考察してみましょう♪

 

↓↓クリックお願いします

 


バイオ通信No.2682「遺伝子解析実習」

みなさん、こんにちは。

今年度もバイオコース2年生は、遺伝子解析実習を行っています。

 

PCRやクローニング、コンピテントセルの作製やRFLPなどなど、

様々な実習で経験してきたことを応用する場でもあります。

 

技術的にはそれ相応のものが求められますので、

すべてのことをしっかりと行わなければ結果は得られません。

今年度の2年生は結果がうまく出ず、苦戦をしていますが、

それはそれで、そこからいろいろなことを学び取っていただければと思います。

 

↓↓クリックお願いします

 


バイオ通信No.2074「PCR法」

最近、よく耳にするPCR法。
 
バイオコースの遺伝子解析実習でも行っています。

 
PCR法とは、Polymerase Chain Reaction 、ポリメラーゼという酵素の連鎖反応のことです。
この反応によって目的の遺伝子(DNA)断片を増幅(増やす)ことが出来ます。
 
ここで、使用する酵素は細菌から見つかった高熱に強いDNAポリメラーゼが必要不可欠です。
中でもThermus aquaticus由来のTaq DNApolymerase が広く用いられています。
 
この酵素はDNAを鋳型(元)としてそれと相補的なDNAを合成する酵素です。
DNA合成は、目的の遺伝子を挟む2種類のプライマーが元のDNAに相補的に結合したところから開始されます。
このプライマーは元のDNAと特異的なので、目的の遺伝子だけが増幅されます。
プライマーが結合するところがなければ、DNA断片は増幅されません。

 
PCR検査の場合はインフルエンザウイルス、今回の新型コロナウィルス(COVID-19)、その他のウイルス、感染症を引き起こす細菌の核酸にある特徴的な塩基配列をプライマーとしてDNAを増幅させます。
検査するサンプル量は少量、その上ウイルスはとても小さいのでPCR法によりDNA断片を増幅させています。
 
サンプル中のDNA断片が増幅されるか増幅されないかで対象のウイルス、細菌の存在がわかります。
ウイルスにはDNA型とRNA型があり、RNA型ウイルスの場合はRT-PCR法という方法を使ってDNAを増幅させています。
 
実習ではプラスミド(pGLO)中のオワンクラゲ緑色蛍光タンパク質(GFP)遺伝子を目的の遺伝子として増幅させて、遺伝子のクローニングを行います。

 
↓↓クリックお願いします