mizuです。
今回の実習も血小板が主役です。
血小板は血管の傷にくっつき(粘着)、
自ら活性化物質を分泌し(放出)、
血小板同士が集まる(凝集)ことで傷口を塞ぎます。
このうち最後の「凝集」を観察しました。
A:左 血小板が入っていない血漿(PPPとも言う)で、透明に見える。
B:中央 血小板を含む血漿(PRPとも言う)で、濁って見える。
C:右 PRPに凝集惹起物質を入れた後の血漿で、モヤモヤしたもの見えますか?
Bを顕微鏡で見てみると
キラキラしたつぶつぶが血小板で全体に散らばっています。
そしてCは・・・
どーんと密に大集合!!
これが血小板血栓です。
数分でこの塊ができて止血してくれます。
すごいぞ血小板!
でも、不必要に密になると障害物となり、赤血球がぶつかって溶血します。
腸管出血性大腸菌感染後に合併することがある溶血性尿毒症症候群(HUS)はその代表的な疾患です。
*国家試験にもよく出題されました。
今の世の中では3密を避けるのが当然ですが、
血小板同士はタイミングよく密になるのがベストです。
2年生の皆さんにとって復習できる内容になったかな?