湘央医学技術専門学校・湘央生命科学技術専門学校

臨床検査技術学科BLOG

Tag Archives: 血小板

仲良く?連なる

mizuです。

 

1年生血液学では今、血球の基礎を勉強中。

せっかくなので血球を顕微鏡で見てもらいました。

 

覗いていると、中央がくぼんだ円盤状の赤血球が、、、

徐々に

連なっていく~♪

小銭が連なったように見えるので「連銭形成」といいます。

 

白血球は透明の球体(とても少ない)。

血小板は背景に無数にある透明の粒子。

 

ゆらゆらとしながら連なっていく赤血球の変化は見ていて面白い。

(と、自分の血球を見ながらカワ(・∀・)イイ!!とまで思っている)

 

こんな小さな細胞が、全身をめぐって頑張ってくれているんだなと思うと

愛着が湧くような?

はたらく細胞、いつもありがとう。

 

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みんな集まって~!

mizuです。

 

今回も血液実習の様子で血小板機能検査です。

 

(左側)の血小板を含まない血漿(PPP)と比べて

(中央)の血小板が浮遊する程度の弱い遠心で得た血漿(PRP)は濁っていますが

(右側)の血小板を刺激する惹起物質を加えると、血小板同士が集まり透明度が増しています。

検査ではこの透明度の変化を利用して血小板の凝集能を測定します。

 

顕微鏡で様子をみると

血小板(ちゃん)がみんな集まって、凝集してます(偉いぞ血小板)。

 

凝集前↓

 

凝集後↓

 

凝集する仕組みや異常になる疾患は国家試験にも出題されるので覚えましょう。

ちなみに、24時間以内に10分間の復習しておくと、記憶率が戻るそうです。

(エビングハウスの忘却曲線)

ついでにやってみよう!

 

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体張ってます(止血実習その1)

mizuです

 

今日から後期の臨床血液学実習がスタート。

 

前期は主に血球の数や形から疾患にアプローチするものでしたが、

後期は出血を止められるか?を見る止血凝固検査を中心に実習です。

 

すり傷など、出血しても数分で止血できるのは血小板(ちゃん)のおかげ。

これができるかどうかを見る検査が「出血時間」です。

耳たぶにランセットという穿刺針を刺し(ドキドキ緊張)

30秒ごとに出血した血液を濾紙に吸い取ります。

吸い取れなくなった=止血できた時間が「出血時間」です。

*血液のシミ数÷2=出血時間(分)

 

失敗して何度かトライする学生さんもいたのですが、

私、腕からの採血は全く気にならないのですが

耳からの採取はイマイチ苦手

腕は貸せるけど耳は貸せない。。

 

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はたらく細胞実写化

OKです。

先日、医療系漫画では秀逸な出来かと思いますが、はたらく細胞が今秋公開との話題が出ていました。

私は、よくオープンキャンパスで血液関係の臨床検査を紹介をするときに

この漫画は参考になりますよ!とお話ししていましたが、実際、

当学科の学生も見たことや実際に参考にしている学生も多いようです。

 

作者は、妹さんから免疫関係の学習用に漫画を書いてくれと頼まれた事がきっかけで描き始めたとの事。

思いの外?ヒットしたのではないかと思います。

私は、1966年にミクロの決死圏という映画で、人がミクロ化して体内に入って

60分以内に治療して帰ってくる(確か涙腺から涙に乗って帰還したかな?)映画を観て

ハラハラドキドキしたのを憶えておりますが、

この映画は、昨今のVFX技術を科学的裏付けに基づいて表現すると思いますので、

細胞さんたちと侵入者の攻防をどう描くかけっこう興味があります。

 

URLをご参考まで。写真は、当校の血液実習標本から白血球さんの3兄弟(好中球、好酸球、好塩基球)と

赤血球さんと血小板さん(好酸球さんの右側にあるちっさい点)です。

https://wwws.warnerbros.co.jp/saibou-movie/main.html

 

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血液検査~血小板数算定~

mizuです。

 

濃厚な血液実習月間

今回は血小板数算定です

 

血液を希釈して

 

顕微鏡でその数をカウントする

 

と、やっていることは赤血球数算定と大差ないのですが

血小板はとても小さいので注意してみないと見逃してしまう

矢印の白い小さいのが顕微鏡で数えるときの血小板です

 

「血小板ちゃん」かわいいですね

ただいまEテレで再放送中!

私は予約録画して見逃さないようにしています

あ、その見逃しではなかったか

 

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血液検査~ヘマトクリット値測定~

mizuです。

 

初回実習でやったヘマトクリット値(Ht)測定の様子。

 

毛細管に血液を入れて遠心をすると赤血球層が沈み、

その上に白血球・血小板の層(Buffy coat)、上層には血漿が分離されます。

 

↑こんな感じ。

 

全血の体積Aのうち赤血球が占める割合Bを%で求めます。

 

定規で長さを読み取ってもよし、

専用の読み取り板を使うのもよし。

 

この読み取り板、確か四半世紀前に買ったもの。

 

今も類似品は手に入るようですが、びっくりするほど高いお値段。

昔はこんなに高くなかったと思うのだが。

 

物価高?

円安の影響?

確かに試薬も備品も高くなった。

あるものを大切に使っておこうと思った実習でした。

 

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血小板は密になる

mizuです。

 

今回の実習も血小板が主役です。

 

血小板は血管の傷にくっつき(粘着)、

自ら活性化物質を分泌し(放出)、

血小板同士が集まる(凝集)ことで傷口を塞ぎます。

 

このうち最後の「凝集」を観察しました。

A:左  血小板が入っていない血漿(PPPとも言う)で、透明に見える。

B:中央 血小板を含む血漿(PRPとも言う)で、濁って見える。

C:右  PRPに凝集惹起物質を入れた後の血漿で、モヤモヤしたもの見えますか?

 

Bを顕微鏡で見てみると

キラキラしたつぶつぶが血小板で全体に散らばっています。

 

そしてCは・・・

どーんと密に大集合!!

これが血小板血栓です。

 

数分でこの塊ができて止血してくれます。

すごいぞ血小板!

 

でも、不必要に密になると障害物となり、赤血球がぶつかって溶血します。

腸管出血性大腸菌感染後に合併することがある溶血性尿毒症症候群(HUS)はその代表的な疾患です。

*国家試験にもよく出題されました。

 

今の世の中では3密を避けるのが当然ですが、

血小板同士はタイミングよく密になるのがベストです。

 

2年生の皆さんにとって復習できる内容になったかな?

 

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