ishiです。
微生物の取扱いの基礎から始まった1年生の「微生物学実習」も、Aクラスは最終回を迎えました(Bクラスは来週が最終回ですね)。目に見えない相手の扱いに戸惑いながらも、着実に取扱法にも慣れて・・・。
どうですか? 白金耳を手にした構えも堂に入ってきましたね?
これから、代表的な薬剤耐性菌の耐性パターンを調べるために、抗生物質を希釈して最小発育阻止濃度(MIC)を測定します。
臨床の現場では、簡便なディスク法が用いられることも多いようですが、学生実習では敢えて手もアタマも充分に使ってもらいます。
① 抗生物質を希釈して(うーん 希釈の計算はなかなか出来るようにならない・・・)
② 培地を調製して(これは結構手順良く出来るようになったかな)
③ 菌液を準備して(分光光度計の扱いにも慣れてきた)
④ 抗生物質含有培地に菌を接種して(ちょっと自信がついてきたかも)
⑤ 一晩培養します(これは恒温槽まかせ)
手間暇かけた次の日は、判定結果を考察して発表です。
主な考察ポイントは以下の通り。
(1) 耐性株は野生株と比べてどのように耐性を示したか。
(2) 使用した3菌種(E. coli, P. aeruginosa, S. aureus)間の差を見る。
(3) 自然耐性と獲得耐性を区別する。
さすが最終回だけあって、難易度もupしています。
でも、みんな発表にも慣れて来たというか、覚悟を決めて取り組む姿が見られ、「1年生といえども入学後1年足らずで、よくぞここまで育ってきてくれた(うれしー)」ものです。
この先、微生物を扱う実習は、2年生の「微生物検査学実習」へと引き継がれます。検査の中ではとかく敬遠されがちな微生物検査ですが、はまると興味が尽きない分野ですよ。お楽しみに。
ishiもみんなが2年生になったら、更に成長した姿を見られると思うと楽しみです。
おっとその前に、実習レポートの提出をお忘れ無く!