湘央医学技術専門学校・湘央生命科学技術専門学校

応用生物科学科&愛玩動物看護学科BLOG

Tag Archives: 食品

バイオ通信 No.2835「細菌の増殖曲線」

2年生の食品衛生学実習で、増殖曲線を作成しました。

 

1人か2人一組で作業します。

大腸菌を液体培地の入っている、

三角フラスコへ植込み培養を開始します。

 

0分~350分まで50分ごとに菌を取ります。

 

培養時間ごとに菌液を希釈して平板培地へ塗り広げます。

 

時間が来たら、素早く菌液を取り、希釈して、

 

平板培地へ。

 

繰り返します。

 

同じ操作なので、だんだんと手際がよくなってきました。

 

培養時間が長くなると菌量が増えるので、

段階希釈する本数が増えていきます。

(希釈倍率が高くなっていきます。)

 

37℃で一晩培養します。

各時間帯の平均コロニー数を求めます。

 

増殖曲線がキレイに作成できました。

 

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バイオ通信 No. 2834「香辛料の抗菌効果 その2」

2年生の食品衛生学実習で、

香辛料の抗菌効果を調べました。

 

香辛料は生ニンニク、生ショウガ、

粉わさび、粉からしです。

 

調べる菌は大腸菌、ブドウ球菌です。

平板培地へ塗り広げて培養すると、

培地表面全体に菌が増殖します。

 

37℃で一晩培養後の結果です。

 

ブドウ球菌の方は、生ショウガ以外は

すべて菌の増殖が抑えられました。

 

菌が生えないと菌なしのシャーレのように透明に見えます。

 

大腸菌の方も、

生ショウガには菌が全面に増殖しています。

 

生ニンニクはニンニクを中心に菌の増殖が抑えられて、

阻止円のようになっています。

粉わさび、粉からしには菌が一切生えていません。

 

ブドウ球菌、大腸菌共に

粉からし、粉わさびには抗菌効果がありました。

 

次いで、生ニンニクにも抗菌効果がありました。

(大腸菌で少し菌が残っていますが。。。)

 

生ショウガについてはブドウ球菌、

大腸菌共に抗菌効果ないことがわかりました。

 

昔からお餅などの保存にはからし、わさびを

一緒に容器の中へ入れたりしていました。

 

今回の実験から、

この慣習は正しかったことが証明できました(^^♪

 

抗菌効果も条件によっては

効果が得られないことがあります。

 

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バイオ通信 No.2833「香辛料の抗菌効果 その1」

2年生の食品衛生学実習で

香辛料の抗菌効果を調べました。

 

香辛料は粉わさび、粉からし、

生ニンニク、生ショウガの4つです。

 

大腸菌、ブドウ球菌を対象に行いました。

 

まず、平板培地へ菌液を塗り広げます。

 

香辛料はシャーレのフタの方へ1g載せます。

ビニールテープで密封します。

 

37℃で一晩培養後、抗菌効果を判定します。

一番抗菌効果があるのはどの香辛料になるでしょうか。。。

 

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バイオ通信 No.2830「食品中のリン酸測定」

2年生の食品衛生学実習で、

牛乳ときな粉中に含まれているリン含有量を測定しました。

 

パックテストを使用しました。

 

牛乳は1000倍、

きな粉は2000倍に希釈してから行いました。

サンプルを吸い込みます。

 

よく混ぜてからセルへ戻します。

 

標準色と比べて大体の濃度を判定します。

 

分光光度計へセットして・・・。

 

測定します。

 

リンはカルシウムの次に人体中に多く存在します。

その約8割は、

カルシウムとともに骨、歯の組織を作っています。

 

残りは血液や筋肉の細胞中にあって、

細胞膜のリン脂質、核酸、ATPなどの

構成成分として重要な働きをしています。

 

食品では、穀類、豆類、種実類、

魚類、卵黄などに多く含まれています。

 

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バイオ通信No.2784「食品安全検定」

みなさん、こんにちは。

 

だいぶ前のことですが、

バイオコース2年生が6月に受験した

食品安全検定・初級の合格証が届きました。

 

バイオコース2年生全員が受験しましたが、

合格率は90%でした。

 

次は応用生物科学科1年生がチャレンジすることになりますが、

全員合格できるといいなと思っています。

 

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バイオ通信No.2663「2022年度 進学者紹介 その1」

今年度の進学者紹介の1回目は、静岡理工科大学理工学部物質生命科学科

3年次編入学が決まりましたYMさんをご紹介します。

 

それでは、YMさんにインタビューしてみましょう。

 

「大学編入学試験はどうでしたか?」

編入学試験は指定校推薦だったこともあり、口頭試問のある面接だけでしたが、

面接官は3名で、それぞれご専門の違う先生が面接官だったからか、

様々なジャンルから質問がされました。

 

学問的な質問以外では、大学に編入学した後のこと、その後の進路についてどのように考えているか、

自分の興味のある分野についてなどを質問されました。

事前に提出した学校のシラバスから、DNAの抽出法についても質問されました。

 

回答をどうしたらよいかを迷う質問もありましたが、

冷静に対応でき、なんとか合格をいただくことができました。

地元「静岡県」への進学を希望していたので、その夢が叶い、ホッとしています。

 

「大学編入学後はどんなことに力を入れて勉強したいですか?」

大学では卒業研究があるので、実験を計画的に進めていかなければならなくなると思います。

自主的に行動できる技術者になれるように力を入れていきたいと思うので、

それを今から意識して、大学でもそれを継続していきたいと思っています。

また、遺伝子工学に興味があるので、大学でさらに追求して学んでいきたいです。

 

「将来の夢は?」

食品または化粧品の安全にかかわる仕事に就きたいと考えています。

日本は食品の安全性において、世界でも上位の方であり、

普段から何の疑いもなく食品を口にすることが可能であることは、

とても幸せなことだと感じています。

 

だからこそ、私もその安全性を守るような仕事に就きたいと考えました。

多くの知識をもち、自分で考え、どんな場面でも適切に対応でき、

質の高い結果を導き出せる技術者を目指しています。

 

そのため、大学では食品や化粧品について、さらに知識を増やすとともに、

実習を大事にしている学校なので、分析技術をしっかりと身に付けたいと思っています。

 

また、自分の愛着のある地元「静岡県」での就職を希望しているので、

そのために必要な行動を早くからしていきたいと思っています。

 

「ブログを見てくれている人へのメッセージ」

私は静岡県に住んでいて、毎日、学校へ通学しています。

大学へ編入学することは、現在の学校に入学する前から考えていたことなので、

第一目標を達成することができました。

今後は、地元「静岡県」での就職という次の目標に向かって、努力をしていきたいと思っています。

 

もし大学か、専門学校かで進路を悩んでいたり、大学入試で思うような結果が得られなかった場合、

編入学という選択肢もあることを知ってもらえたらいいなと思います。

 

今の専門学校ではバイオテクノロジーについて幅広く学んでいますが、

特に実習が多く、いろいろな技術を身につけることができています。

専門学校で様々な技術を身につけた後に大学に編入学する、

そんな進路もあるということを私の経験から知ってもらえたらうれしいです。

私も成功例の一つとなれるように、編入学後も頑張っていきたいと思っています。

 

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