湘央医学技術専門学校・湘央生命科学技術専門学校

応用生物科学科&愛玩動物看護学科BLOG

Tag Archives: 寄生虫

わんにゃん通信No.1202「糞便検査~脂肪・炭水化物」

こんにちは。

動物看護コース2年生の動物臨床検査学実習Ⅱでは、染色液を使用した糞便検査を実施しました。

 

今までの糞便検査は、寄生虫の感染の有無や腸内細菌の状態を観察することをやってきました。

今回はズダンⅢとルゴールという染色液を使い、便の中に脂肪や糖質(デンプン)が混じっていないかを調べます。

これらの有無を調べることで、消化機能の状態や消化液の分泌が正常に行われているかが分かります。

 

今回は染色後の変化を観察してもらうため、実習前に学校犬の便にオリーブオイル(脂肪)と片栗粉(デンプン)を混ぜたものを用意。

ご飯前に読まないほうがいいブログになってしまいそうですが...

 

スライドガラスの上に「生理食塩水」「ズダン」「ルゴール」で溶かした便をセットし、鏡検します。

 

ズダンⅢで染色された検体は、脂肪がこのように見えます↓

オレンジ色が脂肪です。

 

糞便の中に脂肪が見えるということは、消化液中の脂肪分解酵素リパーゼが減っている可能性があります。

膵臓の疾患が疑われるかもしれません。

 

ルゴールはこんな感じ↓

黒紫色に見えるのがデンプンです。

 

糞便の中にデンプンが見えるということは糖質の吸収・消化障害があるかもしれません。

今回は意図的に仕組んだ検体を観察してもらいましたが、今後別の検体で調べてみましょう。

 

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わんにゃん通信No.1147「ノミ・ダニ予防薬」

みなさん、こんにちは。

動物看護コース2年生が動物臨床看護学実習で、ノミ・ダニの予防薬について学びましたのでご紹介します。

 

暖かい季節になると、ノミやダニ等の外部寄生虫が動物に寄生しやすくなります。

獣医療ではノミ・ダニ用の予防薬が取り扱われ、様々な方法で動物の健康を守ることが出来ます。

 

今回の実習では、

動物の体表に液状の薬剤を滴下するスポットタイプの予防薬と、

 

経口接種による投与ができる美味しいお薬、チュアブルタイプの

投与方法を体験しました。

 

スポットタイプの予防薬はプラスチック容器内の薬剤を皮膚に滴下させます。

 

薬剤が時間を掛けて皮膚の皮脂をつたうことで、全身の皮膚を予防薬で覆います。

 

動物が投与箇所を舐めてしまわないように、背面の首に滴下させることがポイントです。

 

スポットタイプまたはチュアブルタイプによる予防を行うことで、

おおよそ1カ月間効果が持続され、ノミ・ダニの感染を防ぐことができます。

 

ノミ・ダニが棲息しやすい暖かい時期は、毎月の投薬を忘れずに行うようにしましょう♪

 

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わんにゃん通信No.1115「アニサキス」

みなさん、こんにちは。

 

動物看護コース1年生が動物臨床検査学実習Ⅰで、アニサキスについて学びましたのでご紹介します。

以下に画像がありますので、寄生虫が苦手な方、食事中の方などはご注意ください。

 

はじめに、アニサキスとはサバ、タラ、イカ、サケ等に寄生する線虫です。

アニサキスの幼虫はヒトにも感染し、消化器官に感染し、腹痛や嘔吐、アレルギー症状を起こす恐れがあります。

 

今回の実習ではスケソウダラとマサバの体内から、アニサキスの幼虫を採取し、観察しました。

アニサキスの幼虫は内臓器に多く寄生します。宿主の鮮度が落ちると筋組織へ体内移動をする特徴をもちます。

 

写真は、スケソウダラの内臓に寄生した無数のアニサキスの幼虫です。(輪状の模様ひとつひとつが虫体です。)

 

ピンセットを使い、幼虫を摘出します。

 

たくさん寄生していました!

 

アニサキスの感染予防法は、

魚の内臓を食べない、

新鮮な魚を選ぶ、

魚の内臓は新鮮なうちに取り除く、

70度以上でよく加熱する、または-20度以下でよく冷却するなどの方法があります。

 

正しい知識をもち、寄生虫感染症予防をしましょう♪

 

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わんにゃん通信No.1111「ジアルジア抗原検査キット」

みなさん、こんにちは。

 

動物看護コース1年生が動物臨床検査学実習Ⅰで、糞便検査を行いました。

今回はキットを用いたジアルジア抗原検査についてご紹介します。

 

ジアルジアとは単細胞で運動機能や生殖機能などを有する原虫の一種で、人や動物に感染する寄生虫です。

写真は顕微鏡で見た「ジアルジアの栄養型虫体」です。

 

糞便中のジアルジアを顕微鏡で検出することは難しく、新鮮便でないと検出されないことがあります。

検出率を上げるため、動物病院ではジアルジア抗原検査キットを用いた検査を行うことがあります。

 

はじめに、綿棒を用いて糞便検体を採取します。

 

採取した綿棒を専用の容器に入れ、バルブを数回押すことで内部の試薬と検体を混和させます。

 

専用の抗原検査スナップ装置の濾紙部分に混和した糞便検体を滴下します。

 

抗原検査スナップ装置を上部を押し込み、8分間待ちます。

 

検査時間経過前

 

8分経過後

 

濾紙の発色した青い点の数により、ジアルジア抗原の有無を判定します。

今回は青い点が一点のみでしたので、陰性でした♪

今回は陰性ですが、陽性の場合青い点が二点発色します。

 

寄生虫の種類によって、検出されやすい検査方法が異なります。

どんな検査方法にでも対応できる動物看護師を目指しましょう!

 

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わんにゃん通信No.1105「ノミの観察」

みなさん、こんにちは。

 

動物看護コース1年生が動物臨床検査学実習で外部寄生虫の観察を行いました。

 

今回はノミを鏡検しましたのでご紹介します。

 

写真はノミの鏡検像です。

 

実習ではネコノミとイヌノミの2種類の雌雄判別を行い、スケッチをしました。

 

日本に棲息するノミの多くはこのネコノミです。

 

小さなからだではありますが、様々な感染症を多くの動物に伝染させる恐れのある生物です。

ペットに感染をさせないよう、現在予防薬でしっかりと予防を行いましょう♪

 

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わんにゃん通信No.1097「ジアルジア」

みなさん、こんにちは。

動物看護コース1年生が動物臨床検査学実習Ⅰで寄生虫について学びました。

 

今回はジアルジアを顕微鏡で観察しましたのでご紹介します。

 

ジアルジアとは単細胞で運動機能や生殖機能などを有する原虫の一種で、人や動物に感染します。

写真は顕微鏡で見た「ジアルジアの栄養型虫体」です。

 

拡大すると、見た目が顔のようにみえてかわいらしいです。

 

濃い紫色の部分は目に見えますが、核です。

虫体から出ている糸状の「鞭毛」で、自由に移動することができます。

 

かわいらしい見た目ですがジアルジア感染により、

下痢、衰弱感、体重減少、腹痛、悪心や脂肪便などを起こすおそれがあります。

 

感染経路は主に感染動物の糞便の経口感染、水系感染です。

犬や猫を多頭飼育をする際は、寄生虫感染症に特に気をつけましょう。

 

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わんにゃん通信No.1091「ホルマリンエーテル法」

みなさん、こんにちは。

動物看護コース1年生が動物臨床検査学実習Ⅰで糞便検査を行いました♪

 

今回は「ホルマリンエーテル法」で、野良猫の糞便検体内の寄生虫を検査しましたのでご紹介します。

これにより、糞便内の寄生虫卵を集めて、検出しやすくします。

 

はじめに、少量の糞便を試験管に入れます。

 

濃度10%のホルムアルデヒド5mLで溶解します。

 

コーヒー牛乳色ぐらいに溶解しましょう

 

更にジエチルエーテル2mLを加えます。

 

試験管の口にフタをして、30秒間上下に振り、よく混和します。

 

遠心分離器で3分間分離します。

 

試験管内の混和液が遠心力により、物質ごとに分離されます。

重い物質ほど底に貯まります。

 

試験管をひっくり返し、上澄みを捨てます。

 

試験管の底にわずかに残った糞便を顕微鏡で検査します。

 

マンソン裂頭条虫卵を検出することができました!

 

糞便検査には様々な検査方法があります。

検査方法によって検出しやすい寄生虫の種類が異なります。

これからも様々な検査方法を覚えていきましょう♪

 

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わんにゃん通信No.966「スケッチ(目黒寄生虫館にて)」

みなさん、こんにちは。
 
目黒寄生虫館の展示物を見て、目をひいたものの一つに「寄生虫のスケッチ」があります。

 
プロのスケッチとはいえ・・・

 
すごいですよね。

 
同じようにはできませんが、少しは見習いたいですね。
 
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