湘央医学技術専門学校・湘央生命科学技術専門学校

応用生物科学科&愛玩動物看護学科BLOG

Tag Archives: 培地

バイオ通信No.2670「怖いもの見たさ」

みなさん、こんにちは。

ご飯中の方はご注意ください。

 

微生物学実習の「環境中の微生物」で行った落下細菌の培養、

「手洗いと消毒の効果」を見るための手洗い前後の培地比較・・・

実習で観察後、常温でしばらく放置して培養?!してみました。

 

その結果が以下の写真です。

いろいろな微生物が存在することが、これを見てもわかりますね。

しかし、地球上に存在する微生物で培養できるものは、5%程度などと言われることがあります。

ここからも微生物の世界の奥の深さを感じますね。

 

ちょっと刺激が強すぎましたか!?

ごめんなさい。

その後、この培地はオートクレーブされました(笑)。

 

↓↓クリックお願いします

 


バイオ通信No.2637「アスパラガス茎頂培養」

みなさん、こんにちは。

今日は、バイオコース1年生のアスパラガス茎頂培養の実習風景をお届けします。

 

前回、この培養用の培地を調製しましたが、

 

今回はその自分たちで調製した培地にアスパラガス茎頂部分を置床します。

 

約0.3mmの茎頂を摘出しますから、当然、クリーンベンチ内で実体顕微鏡下での作業となります。

 

茎頂を傷つけないように慎重に・・・

 

かつ茎頂が乾燥してしまわないようにスピーディーに作業を行います。

 

うまくできましたでしょうか?!

成長が楽しみですね。

 

↓↓クリックお願いします

 


バイオ通信No.2631「茎頂培養用培地の調製」

みなさん、こんにちは。

バイオコース1年生の「細胞組織学実習」で、アスパラガス茎頂培養用の培地調製を行いました。

 

入学して3ヵ月が過ぎ、1年生は少しずつ実習にも慣れてきたようです。

 

とはいえ、まだまだ経験を重ねなければなりませんが、楽しく実習できているようで、

その点はとてもよいことだと思います。

また、この学年は仲がよく、まとまりがあります。

 

培地の分注が終わったようです。

あとはオートクレーブで滅菌するだけです。

今回の担当の班は、滅菌よろしくお願いします。

 

↓↓クリックお願いします

 


バイオ通信 No.2615「細胞培養始めました。」

2年生の細胞工学実習では細胞培養を行います。

細胞用の培地を調製しました。

 

今回はDMEM培地を使用します。

滅菌水に粉末を溶解します。

 

黄色透明の溶液です。

 

次に炭酸水素ナトリウム粉末を加えます。

色が変わってきました。。。

 

全部溶けたら、赤っぽい色に変化しました。

さらに抗生物質と血清を加えます。

ろ過滅菌したら培地の出来上がりです。

コンタミネーションしていないかチェックしてから使用します。

 

培地にはpH指示薬のフェノールレッドが含まれています。

フェノールレッドは酸性領域(pH6.8以下)では黄色を呈しアルカリ領域(pH8以上)では赤色になります。

DMEM培地は5%炭酸ガス、37℃でpH7.1~7.4になります。

 

細胞が増えてくると代謝産物によって培地のpHが酸性に傾いて色が黄色に変化します。

培地交換の時期がわかるし、培地のpH変化が目で見てわかるので確認するのに便利です。

たまに、細菌がコンタミネーションしてしまっていても黄色に変わるので注意しましょう。

(そのときは、培地が細菌によって濁ってしまいます。さらに顕微鏡で観察すれば判断できます。)

 

では、元気な細胞を培養していきましょう!

 

↓↓クリックお願いします

 


バイオ通信 No.2608「MS培地を調製しました。」

1年生の細胞組織学実習でムラシゲスクーグ(MS)培地を調製しました。

植物の組織培養で広く使用されている培地です。

 

調製量の8割程度の蒸留水へ培地調製用の濃厚溶液I~V、ショ糖を所定量加えます。

メスアップ後にKOHを添加してpHを5.7~5.8へ調整します。

 

マイクロピペットでKOHを少量づつ添加していきます。

 

pH5.8を越えてしまうとやり直しです。

pH値を見ながら慎重に加えていきます。

 

pH調整が終わったら、培地固化剤であるジェランガムを入れます。

必要量を天秤で測り取ります。

 

ジェランガムを電子レンジで溶解させます。

突沸しないように見守ります。

 

溶解後、マヨネーズ瓶へ分注してオートクレーブ滅菌します。

MS培地の出来上がりです。

培地調製はしっかりと身につけていきましょう。

 

↓↓クリックお願いします

 


バイオ通信No.2227「グラム染色」

みなさん、こんにちは。

 

先日、微生物学実習で行った平板培地を使った分離培養・・・

それがしっかりと分離できているかを確認するために、コロニーから釣菌して、

グラム染色により確認する操作を行いました。

 

各自行った分離培養の培地から、特徴が違うそれぞれのコロニーを見つけ、そこから釣菌します。

 

スライドグラス上の蒸留水に釣菌した菌を懸濁させ、火炎固定の後、グラム染色しました。

グラム染色も初めてだったので、操作をしっかりと覚えながらの操作です。

 

鏡検は時間の都合で、次回の実習でということになりましたが、バイオ技術者認定試験や

動物看護師統一認定試験にも出題されている重要なものですので、

しっかりと覚えておきましょう。

 

↓↓クリックお願いします

 


バイオ通信No. 2226「各種培地での培養結果」

みなさん、こんにちは。

 

微生物学実習で行った各種培地での培養結果を、みなさんに見ていただきたいと思います。

最初はブイヨン培地(液体)です。

<写真左>は培養前の培地、<写真右>は微生物培養後の培地です。

微生物の増殖により、<写真右>は培地が濁っています。

 

次に斜面培地です。

真菌の保存では、斜面培地で培養後、4℃に一定期間保存することもあります。

 

次は高層培地です。

酸素が少し苦手な微生物の培養には、高層培地を使った穿刺培養が使われることもあります。

ガスの発生を確認することができます。

また、寒天を少し柔らかめにすると、微生物の運動性を見ることもできます。

 

最後に平板培地です。

微生物の分離培養では、平板培地が使われますね。

 

初めての培養ですからうまくいかないのが当然ですが、

少しずつ塗抹のコツをつかめるようになりましょう。

 

実習でよく使う培地、あまり使わない培地がありますが、

基本的なこととしてしっかり覚えておきましょう。

 

↓↓クリックお願いします

 


バイオ通信 No.2220「細胞培養 起こし」

2年生の細胞工学実習では、細胞培養の基礎技術を行います。

 

細胞は凍結して保存されています。

凍った細胞を融解して培養を開始します。

この操作を起こしまたは解凍操作(融解)といいます。

 

細胞を起こすときは、細胞傷害が起こりやすいといわれる-20℃付近を素早く通り過ぎる必要があります。

また、凍結保護剤や温度上昇も細胞にとってよくないので氷温以上にならないように素早く作業します。

セラムチューブの先を37℃恒温槽につけて細胞を融かします。

氷が少し残る程度でクリーベンチへ運びます。

 

4℃培地をセラムチューブへ入れるときにちょうど溶けているタイミングがベストです。

培地を加えたらピペッティングしてから4℃培地の入った遠沈管へ全量を移し、遠心分離します。

 

遠心後、細胞を吸わないように注意しながら上清を取り除きます。

細胞へ37℃培地を加えて、10回程度ピペッティングします。

全量を培養フラスコへ入れて培養開始です。

 

細胞が培養フラスコ全体に広がっているかを倒立顕微鏡で確認します。

 

37℃、5%CO2インキュベーター内で培養します。

培養フラスコの口をゆるめるのを忘れずに。。。

翌日、培地交換します(^^)/

 

↓↓クリックお願いします