4期本試験が始まりました。
2年生はこれが学生生活最後の試験です。
2年間、長いようで短かったですね(^^♪
しっかり勉強しましょう。
1年生の微生物学実習で腸内細菌の同定を行いました。
1晩培養した確認培地を観察していよいよ判定です。
TSI培地はtriple sugar iron寒天培地といい、
斜面部で乳糖、白糖の分解、
高層部でブドウ糖の発酵、ガスの産生、硫化水素の産生を見ることができます。
一番左が菌を植える前です。(これ以降の培地すべて)
糖を分解すると酸を産生するので培地が黄色に変化します。
ガスが産生すると培地に亀裂が入ったり、培地が浮いたりします。
硫化水素を産生すると培地が黒変します。
SIM培地は硫化水素の産生、IPA反応、インドールの産生、運動性、が見られます。
シモンズクエン酸培地は炭素源としてクエン酸ナトリウム、
窒素源としてアンモニウム塩のみを含む合成培地です。
これらを利用できる菌のみが発育でき、
発育すると培地は緑色から青色(アルカリ性)に変化します。
VP半流動培地はアセチルメチルカルビノール(アセトイン)の生成が確認できます。
VP試薬を加えて混和し、赤色に変化したら陽性です。
チトクロームオキシダーゼ試験で好気性菌と通性嫌気性菌の鑑別も行いました。
これらの結果を総合して未知検体を同定します。
今回は大腸菌、肺炎桿菌、サルモネラ、プロテウスの4つの菌から2つを同定しました。
上手く同定できたのでしょうか。。。
細菌にもいろいろな性状がありますね。
それらを調べるためにいろいろな培地が開発されていますね。
1年生の微生物学実習で、腸内細菌の同定を行いました。
斜面培地で保存している未知検体を液体培地で、2時間ほど増菌してから確認培地へ植えます。
培地はTSI、SIM、シモンズクエン酸培地、VP培地の4種類です。
各自、2検体行っています。
TSI培地は半高層、SIM培地、
VP半流動培地は高層培地、
シモンズクエン酸培地は斜面培地です。
培地ごとに植え方が違います。白金耳を使ったり、白金線を使ったり。
37℃、一晩培養後、検体ごとに変化を観察していきます。
培地はどのようになっているでしょうか。。。
みなさん、こんにちは。
2年生で実施している、バイオインフォマティクスの授業の最終回となる今回は、
復習を兼ねて、いままで使用したプログラムやサイトを利用し、ある遺伝子Hについて調べる課題を行いました。
まずは、調べる遺伝子Hについて、予備知識をつけるためにgoogle検索をしました。
何やらいろいろと調べているようです。
課題のある遺伝子Hについて大まかに調べたところで、NCBIから調査スタートです。
サイトを確認しながら、ある遺伝子Hがどんな遺伝子か調べながら、途中で系統樹の作成も行いました。
画面には動物の写真がでていますが、生物種が学名で出てきますので、調べ中ですね。
今回は、自由に生物種を選んで分子系統樹を作成しましたので、こんな感じの系統樹ができました。
さらに、ある遺伝子Hから得られる転写産物の立体構造をRasMolを使って、グラフィカルに表示しました。
色で表示する部分は自由に色を考えてもらいました。
2年生のみなさん、コンピュータを使っての授業はいかがでしたか。
慣れないコンピュータの作業と英語のサイトばかりで少し大変だっと思いますが、
データベースという形でいろいろな生物情報が蓄えられていることも覚えておいてくださいね。
お疲れさまでした。
1年生の微生物学実習で、腸内細菌の同定を行いました。
BTB乳糖寒天培地、DHL寒天培地、SS寒天培地へ未知検体を培養しました。
菌の種類によって培地の色の変化が違います。
BTB乳糖寒天培地は、乳糖分解菌と乳糖非分解菌が区別できます。
乳糖を分解すると酸が産生されるので、培地が緑から黄色へ変化します。
分解できないと代わりにペプトンを分解して、
アンモニアを産生するので、青色に変化します。
SS培地は選択培地で、サルモネラ属菌と赤痢菌の検索用培地です。
DHL培地も選択培地で、
腸内細菌科の乳糖・白糖分解菌と非分解菌を、区別することが出来ます。
SS、DHLでは硫化水素産生菌を判別することもでき、
硫化鉄を形成すると黒色コロニーが見られます。
観察後はBTB培地から斜面培地へ植菌します。
37℃ふ卵器で培養します。
斜面培地へ植菌した同じ菌をスライドグラスへ釣菌し、
グラム染色します。
顕微鏡で観察して、グラム陰性桿菌であることを確認します。
腸内細菌はグラム陰性桿菌、
通性嫌気性菌、
ブドウ糖を発酵的に分解する、
硝酸塩を亜硝酸塩に還元する、
チトクローム・オキシダーゼ反応が陰性、
普通寒天培地によく発育するという性状を備えています。
今回の培地3つでかなり絞られたと思います。
次は確認培地を使って培養します。
みなさん、こんにちは。
今回の1年生の化学実習は、2回ある酵素の実習の1回目です。
2回とも酵素の活性の測定を行いますが、
1回目は初速度測定法で酵素活性を測定しました。
酵素は、触媒作用をもつタンパク質です。
その酵素のもつ触媒作用を初速度測定法で定量的に測定しました。
測定の準備ができると、あとは機器で測定となりますので、あまり実習をしてる感じはありません。
できたグラフから前回の経験を活かして、酵素活性を求めました。
2種類の希釈倍率の異なる酵素で行いましたが、わかりやすいグラフから酵素活性を求めました。
1年生のみなさん、
2回目の酵素活性の測定の伏線的なこともありましたが、わかりましたか。
2回目の酵素の実習では、みなさんで実習を行います。
しっかり頑張っていきましょう。
1年生の微生物学実習で初代培養を行いました。
細胞を一週間培養し、マウスアデノウイルスを感染させました。
さらに1週間培養し、細胞変性効果(CPE)を倒立顕微鏡で観察しました。
感染前は全面にのびていた細胞が。。。
円形化したり、膨化したり細胞が変性しています。
ウイルス濃度が高いウエルでは細胞間に隙間が空き、変性して丸くなっていました。
ウイルスは小さいので直接観察することはできません。
細胞に感染させることで、その存在を知ることができます。
今年度は細胞がとてもよい状態で培養できましたので、
細胞変性効果がわかりやすく、観察できました。
1年生の微生物学実習で初代培養を行いました。
トリプシン液へ細かく切った腎臓細胞を入れ、一晩反応させました。
次の日のトリプシン液は。。。
細胞片はバラバラになり、溶液が濁っています。
細胞浮遊液を遠心して、細胞を集めます。
培地へ再浮遊させてから、ロートでろ過して組織片などを取り除きます。
細胞浮遊液の細胞数をカウントして30万個/mLになるように調整します。
24ウエルマイクロプレートへ細胞浮遊液を入れ、5%炭酸ふ卵器で培養を開始します。
翌日、その後2日おきに、培地交換を行います。
培地をアスピレーターで吸って取り除きます。
新しい培地を加えていきます。
1週間後、
細胞がプレート全体に広がっている様子が観察できました。
次回は、マウスアデノウイルスを感染させます。
1年生の微生物学実習で初代培養を行いました。
マウスから腎臓を取り出して、PBSの入ったシャーレへ入れます。
腎臓の皮膜をピンセットで剥離します。
剥離後は滅菌したハサミで細かく刻みます。
分担して、手早く行います。
なるべく、同じ大きさに刻みます。
細かくなったら、PBSで洗浄します。
PBSがにごらなくなったら、細胞だけを0.2%トリプシン液の中へ。
一晩、攪拌して反応させ、細胞をバラバラにします。
明日、溶液はどのように変化しているでしょうか。。。
お楽しみに♪
みなさん、こんにちは。
今回の1年生の化学実習は、普段の実習とはちょっと違う内容で行いました。
実習ではなく、データのまとめ方(主にグラフの考え方など)を中心に行いました。
測定データをグラフにすることによって、どんなことがわかるのかなどを考えてみました。
したがってまずは、グラフの作成です。
今回は、2種類のグラフを作成します。
プロット数も多く、ちょっと大変なグラフですが、
早々と書き上げたちょっと余裕の学生もいました。
全員がグラフが完成したところで、それぞれグラフから考察をしてもらいました。
実習では、実習講義で定義や原理を学ぶため、
どうしても結果が先に来てしまい、考え方の幅が狭くなってしまいます。
幅広く考えてもらうために、定義や原理を考えずにいろいろな意見を出してもらいました。
いろいろな意見が出たところで、次に定義や原理を含めて考えてもらいました。
今までのグラフは、検量線が多かったので、いい機会になったと思います。
1年生のみなさん、いかがでしたか。
実習で得られた結果が、どのような意味があるのかしっかり考えながら頑張っていきましょう。