湘央医学技術専門学校・湘央生命科学技術専門学校

応用生物科学科&愛玩動物看護学科BLOG

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バイオ通信 No.2899「ハイブリダイゼーション」

2年生の遺伝子工学実習で、

コロニーハイブリダイゼーションを行いました。

 

形質転換した菌が生えているシャーレに

メンブレンフィルターを密着させて、

コロニーの細菌をメンブレンに写し取ります。

 

写し取った細菌を処理して、

1本鎖にしたDNA分子を

メンブレンフィルターへ固定します。

 

以前行った、

サザンブロッティングのメンブレンフィルターと共に、

ハイブリダイゼーションを行います。

 

ハイブリダイゼーションでは、

塩基配列の相補性を利用して、

特定の塩基配列や遺伝子が検出できます。

 

コロニーハイブリダイゼーションでは、

メンブレン上に写し取ったコロニー内に、

目的の遺伝子が存在するかどうかがわかります。

 

サザンブロッティングしたメンブレンでは、

目的の遺伝子の存在と、

そのDNA断片の大きさもわかります。

 

検出するには、

標的となる特定の配列のすべて、

または、

一部に対して相補的な一本鎖DNA(RNA)をもとに

作製された標識プローブを用います。

 

メンブレンフィルターに固定された一本鎖DNAと

標識プローブの塩基配列が同じ、または似ていれば、

相補的に二本鎖を形成します。

 

今回の標識プローブは、

酵素が標識してあるので、

基質と反応させて発色を得ます。

 

発色しているところには、

目的の遺伝子が存在していることになります。

 

コロニーハイブリダイゼーション↓

 

サザンハイブリダイゼーション↓

 

コロニーハイブリダイゼーションで

発色している場所のコロニーを培養すると、

目的の遺伝子を持つ細菌が得られます。

 

サザンハイブリダイゼーションで

発色しているDNA断片は目的の遺伝子と、

同じ塩基配列を持つことがわかります。

 

操作が多く、

時間がかかり、

発色するまで結果がわからないので、

今何が起こっているのかを

考えながら取り組むことが大切ですね。

 

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バイオ通信No.2898「サザンブロッティング」

2年生の遺伝子工学実習で、

サザンブロッティングを行いました。

 

調べたいDNAサンプルを電気泳動で分離します。

 

泳動後、

染色して泳動像を写真にとっておきます。

 

アガロースゲル中のDNAを変性、中和している間に

ブロッティング装置を用意します。

 

20×SSCがしみ込んだろ紙を

ガラス板の上にのせます。

 

その上にアガロースゲルをのせます。

 

ゲルの周りをラップで囲みます。

 

アガロースゲルの上に、

メンブレンフィルターを

気泡が入らないように密着させます。

 

さらに、

アガロースゲルと同じ大きさのろ紙をのせます。

 

最後にペーパータオルと、

500g程度の重りをのせて一晩おきます。

 

アガロースゲル中の一本鎖DNAは、

毛細管現象を利用して

メンブレンフィルターへ転写されます。

 

次の日。。。

重りとペーパータオルを取り除くと。。。

 

アガロースゲルは水分が無くなり

うっすーくなっています。

 

メンブレンフィルターをガラス板へ移動して、

サンプル溝、ゲルの大きさをボールペンで書き入れます。

 

この時、

なるべくメンブレンフィルターを

乾かさないように注意します。

 

2×SSCで洗浄後、自然乾燥させ、

80℃でbakingしてDNA断片を

メンブレンフィルターに固定させます。

 

転写されたDNA断片はこの後、

ハイブリダイゼーションを行っていきます。

 

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バイオ通信No.2897「生化学実習9」

みなさん、こんにちは。

 

今回の2年生の生化学実習では、

卵白アルブミンの分離を行いました。

 

この実習の最初にDNAの分離を行いましたが、

今回はタンパク質の分離です。

 

それでは、実習の様子をご覧ください。

 

まずは、卵を卵白と卵黄に分けます。

 

慎重に慎重に・・・。

 

次に㏗指示薬を滴加します。

卵白の色が変わります。

 

次に酢酸を滴加します。

酢酸は酸なので、タンパク質の変性が起こります。

 

遠心をします。

 

上清に硫安を加えます。

(塩析です。)

 

初めての塩析、ちょっと驚きもあったようです。

 

遠心をします。

 

再度、硫安により塩析を行います。

沈殿(アルブミン)が生じてきます。

 

これを遠心し、

沈殿を蒸留水で溶かし、

透析を行います。

 

初めての透析です。

慣れない操作なので、協力して行います。

 

透析(脱塩)中です。

 

次回の実習では、

この卵白アルブミンを使用して、

タンパク質の定量を行います。

 

2年生のみなさん、

卵白アルブミンの分離はいかかがでしたか。

 

タンパク質の性質を利用した分離方法なので、

タンパク質の性質の再確認ができたと思います。

 

次回も頑張っていきましょう。

 

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バイオ通信No.2896「バイオサイエンス実習~分光光度計1~」

みなさん、こんにちは。

 

1期から基礎実習として取り組んでいる

1年生のバイオサイエンス実習では、

分光光度計の使用方法を学びました。

 

分光光度計は、

物質の光吸収を測定する機器になります。

 

1年生のみなさん、

物質が光を吸収することがわかるかな。

 

それでは、実習の様子をご覧ください。

 

今回は、分光光度計の使用方法なので、

ローテーションをしながら使い方を学びました。

 

ちょっと余裕がある学生も・・・・・。

 

溶液の色や波長を変えて測定をしました。

 

随分慣れてきたようです。

スムーズに測定ができてきました。

 

少し慣れすぎて雑になるときもありましたが、

確認をしながら取り組みました。

 

今回の実習では、1台異なる機種を使用しましたので、

こちらは、順番に使い方を説明してもらいました。

 

どちらの分光光度計も

しっかり取り扱っていきましょう。

 

これからの分析実習でよく使用しますので、

しっかりと使い方をマスターしておいてくださいね。

 

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バイオ通信 No.2895「細胞育てました」

1年生の細胞組織学実習で、

細胞培養を行いました。

 

各自、

ミエローマ細胞を1週間培養し、

細胞数を求めました。

 

倒立顕微鏡を使って細胞を観察します。

 

細胞を培養フラスコから剥がして遠心し、

細胞を集めます。

 

アスピレーターで培地を取り除きます。

 

細胞を吸わないように注意して!

 

細胞をタッピングによりほぐします。

 

滅菌ピペットは、

軽く火炎滅菌してから

電動ピペッターへ取り付けます。

 

培地を加えてピペッティングし、

細胞浮遊液を調製します。

 

泡立て注意です。

 

細胞浮遊液1容と、

トリパンブルー液1容を混ぜて、

血球計算盤へ入れて細胞数をカウントします。

 

生細胞数、死細胞数とカウントして、

生存率も求めます。

 

1週間そのまま培養したフラスコは、

死細胞が多かったようです。

 

途中で培地を加えたり、

細胞数を減らしたフラスコの細胞は、

生細胞数が多く、生存率が高くなりました。

 

細胞を育てるにはお世話が大切ですね。

 

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バイオ通信No.2894「湘央祭のポスター候補作品」

みなさん、こんにちは。

 

10月に行われる、

湘央祭のポスター候補作品が、

1号館エントランスの

キャリア支援室前に掲出されています。

 

今年の湘央祭のテーマは・・・

 

「陽」

 

いずれも個性のある6作品がそろいましたね。

みなさん、上手です。

 

※光の反射で写真が上手に撮れず、

作品の良さがうまく伝わりませんね。

ごめんなさい。

 

これから、全学生による投票を経て、

ポスターに使用される作品が決定します。

 

どの作品が選出されるのでしょう?

楽しみです。

 

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バイオ通信 No.2893「卒業生に会いに行ってきました」

今年も合同オープンキャンパスのために、

沖縄へ行くことになりました。

 

asaです。

 

今年は早めに沖縄へ上陸し、

卒業生M.Cさんの会社を見学に行きました。

 

100年に一度の豪雨、

といわれた日に訪問になりましたので。。。

 

外観は会社ホームページをご覧ください。

 

株式会社ABCRUX Bio Factoryは、

うるま市の沖縄ライサイエンス研究センター内にあります。

 

事業内容は、

・研究開発支援

・抗体、タンパク、プラスミドの製造

・治験薬GMPプラスミド製造

などです。

 

研究センター内には共同機器・設備もありました。

 

会社の入口には七夕飾り。

短冊の願い事が高確率で叶うらしいです。

 

ホワイトボードには、

今日は何の日的なコメントを毎日書いているそうです。

 

この日は「世界献血者デー」でした。

 

施設内をくるっと案内していただきました。

 

いろいろと説明してくれている

Mさんの姿に感動しました(≧▽≦)

 

立派になられて。。。

 

卒業生が大きくなっていて、

とてもうれしいです。

 

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バイオ通信 No.2892「機器の取り扱い4 pHメーター」

1年生の検査機器総論で、

pHメーターの取り扱いを行いました。

 

身近な飲み物のpHを測定してみます。

 

pHメーターの校正には時間がかかるので

pH試験紙でもpHを調べます。

 

サンプルをマイクロピペットで、

試験紙の上にのせます。

 

pHメーターは、

pH標準液で2点校正を行います。

 

溶液が変わるときには、

ガラス電極を蒸留水で洗います。

 

校正が終わったら、

サンプルのpHを測定します。

 

数値が安定するまでしばらく待ちます。

 

測定値は、

pH試験紙とpHメーターで

同じくらいになりましたか。

 

pHメーターはこれから、

試薬調製、培地調製と使用していきます。

 

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わんにゃん通信No.2005「診察台に慣らすトレーニング」

みなさん、こんにちは。

 

愛玩動物看護学科2年生が、

「動物愛護・適正飼養実習Ⅱ」で

ドッグトレーニングを行いました。

 

今回はY先生が飼育する、

クウちゃんとルルンちゃんに協力いただき、

わんちゃんを診察台の上に乗せて、

診察に慣らすトレーニングをしました。

 

多くのわんちゃんは、

動物病院の診察台に乗ることが苦手です。

 

るるんちゃんも、

診察台の上では緊張した様子・・・。

 

犬は緊張すると、

 

・舌を出す

・視線をそらす

・身体を掻く

・水を飲む

・落ち着きがなくなる

 

といった仕草をします。

 

診察台の上で、

好物のおやつを与えて緊張を和らげます。

 

慣れてきたら、

身体に触れる時間を延ばしてゆきます。

 

病院嫌いなわんちゃんが、

少しでもストレスなく診察を終えられるように、

繰り返しトレーニングすることがポイントです。

 

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バイオ通信No.2891「生化学実習8」

みなさん、こんにちは。

 

1期の定期試験が終わり、

2期の生化学実習の授業が始まりました。

 

2期最初の実習は、

分析データの解析を中心に行いました。

 

分析機器を使っての実習なので、

2年生はほとんど手を動かすこともなく、

測定結果をもとに、

考察をしていただきました。

 

今回は班ごとではなく、

2グループに分かれて考察をしました。

 

グループでしっかり意見がでているかな?

 

生化学実習では、

1期のほとんどの項目で試験管を使用してきました。

 

ですが、今回の実習では、

試験管をほとんど使用することもなく、

2年生は少し拍子抜けしたような感じでした。

 

次回からの実習では、

しっかり試験管も使用していきますので、

頑張っていきますよ。

 

ところで、分析結果の考察は、

グループごとにどうな感じにまとまったのでしょう。

 

1期に実習結果の考察を班ごとに考えてきたので、

少し成果があったようです。

 

いろいろなことに気づいて、

それぞれ考察ができているように思いました。

 

2年生のみなさん、頑張っていきましょう。

 

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