湘央医学技術専門学校・湘央生命科学技術専門学校

応用生物科学科&愛玩動物看護学科BLOG

わんにゃん通信No.1208「ヤギの健康チェック」

みなさん、こんにちは。

 

先日、出先でヤギに会いました♪

ヤクシマヤギのさちちゃんです。

 

同じくヤクシマヤギのしずかちゃんです。

 

ヤギは身体が丈夫で飼育しやすく、扱いやすいのが特徴で、古くから人間と生活を共にしてきました。

今回は簡単なヤギの健康状態のチェックの方法をご紹介します。

まずは眼周りを見てみましょう。炎症が起きると目やにで周りの被毛が汚れます。

 

ちなみに横長な黒目(瞳孔)は外敵から身を守るため、

広い視野を確保するためにこのような形態になったといわれています。

耳にダニが寄生すると、斑状に脱毛します。

 

つぎにヤギの排泄物に注目してみましょう。

通常ヤギの糞便はお菓子のチョコボールに似た綺麗な固い球状をしています。

消化不良等を起こすと、糞便の形が楕円形となります。

さらに重症な場合は糞便同士がつながった塊で排泄されます。

 

ヤギは反芻胃(はんすうい)と呼ばれる特徴的な胃袋をもちます。

私たち人間の胃袋が1部屋に対して、ヤギは4部屋に分かれたつくりをしています。

4部屋ある胃のうち、左腹部にある第一胃の状態をチェックしてみましょう。

 

第一胃がある左腹部が過度に鼓腸していないか(特に朝方)、

対して左腹部の膨らみ具合が不足する場合は(特に夕方)

何らかの消化不良を起こしているおそれがあります。

 

なかなか普段の生活でヤギに会う機会は少ないですが、

動物園や牧場に出かけた際は、是非ヤギの健康チェックをしてみてください♪

 

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わんにゃん通信No.1207「寄生虫」

こんにちは。

 

動物看護コース2年生の動物臨床検査学実習Ⅱにて、ウサギの蟯虫卵とノミの卵を顕微鏡でみました。

上の写真はセロハンテープで採取したウサギの蟯虫卵です。

 

ウサギ蟯虫はウサギの肛門まで出てきて肛門周辺の皮膚に産卵します。

セロハンテープで肛門周りをペタペタすると虫卵が採取出来る形です。

蟯虫は感染していても無症状のことが多いですが、便の表面に付着するため不快に思う場合は駆虫します。

 

少し見にくいですが、中央の毛に絡まっているものがノミの卵です。

成虫は動きまわり探すことが困難な場合が多いですが、

セロハンテープの採取法で簡単に見つけることができます。

 

1度見ることにより、「こんな風に見える」という経験は現場に出て実際に鏡検する際、

必ず役に立つと思いますので、しっかり脳に焼き付けておきましょう。

 

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バイオ通信No. 2226「各種培地での培養結果」

みなさん、こんにちは。

 

微生物学実習で行った各種培地での培養結果を、みなさんに見ていただきたいと思います。

最初はブイヨン培地(液体)です。

<写真左>は培養前の培地、<写真右>は微生物培養後の培地です。

微生物の増殖により、<写真右>は培地が濁っています。

 

次に斜面培地です。

真菌の保存では、斜面培地で培養後、4℃に一定期間保存することもあります。

 

次は高層培地です。

酸素が少し苦手な微生物の培養には、高層培地を使った穿刺培養が使われることもあります。

ガスの発生を確認することができます。

また、寒天を少し柔らかめにすると、微生物の運動性を見ることもできます。

 

最後に平板培地です。

微生物の分離培養では、平板培地が使われますね。

 

初めての培養ですからうまくいかないのが当然ですが、

少しずつ塗抹のコツをつかめるようになりましょう。

 

実習でよく使う培地、あまり使わない培地がありますが、

基本的なこととしてしっかり覚えておきましょう。

 

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わんにゃん通信No.1206「合同就職説明会のご案内」

みなさん、こんにちは。

 

動物看護コース学生向けの動物病院合同就職説明会の案内が届いていますのでご紹介します。


日時:2021年12月12日(日)

時間:11:30~16:00

会場:東京都立産業貿易センター浜松町館

 

2022~2023年卒業予定の獣医学部生や就職活動中の動物看護師・トリマーを対象にした、就職合同説明会です。

16病院がご参加を予定しています。

 

参加希望の方は事前エントリーフォームより登録のうえ、参加をしましょう。

公式ホームページはコチラ
↓       ↓

アニマルジョブフェスタ

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アニマルジョブフェスタ 事前エントリーフォーム

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参加希望の学生は応用生物科学科教員に声かけをお願いします。

 

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わんにゃん通信No.1205「オンライン シンポジウムのご案内」

みなさん、こんにちは。

動物看護コース向けのオンラインシンポジウムの案内が届きましたのでご紹介します。

 

「第10回ペットとの共生推進シンポジウム~ペットがもたらす健康効果~」

開催日時:2021年11月7日(日) 13:00~16:00

開催方式:zoomによるオンライン生配信

参加費:無料

 

ご自宅で参加できるオンラインシンポジウムです。

参加者定員があります。

希望の方はお早めに事前申し込みを行いましょう。

 

シンポジウムの詳細・事前申し込みについては下記、公式ホームページをご確認ください。

<ペットとの共生推進協議会 ホームページ>

 

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わんにゃん通信No.1204「マウスのマウス」

こんにちは。

今日はかわいい雑貨の紹介です。

 

私は個人的にマウスが大好きです。

自宅でもテディマウスやファンシーラット、ハムスター、スナネズミを飼育しています。

ただ、寿命が短いのがネック...

 

先日も2歳半のラットが闘病の末亡くなりました。

落ち込んでいた中、友人がこんなかわいい物をプレゼントしてくれました!

マウス型のマウスです。

 

なんとひまわりの種型のマウスパッドまで!

可愛すぎてニヤニヤしてしまいます。

また頑張ろうと思います。

マウスの威力は偉大ですね。

 

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バイオ通信No.2225「微生物培地の調製」

みなさん、こんにちは。

 

1年生の微生物学実習で、培養方法の習得に使用する斜面培地、高層培地、ブイヨン培地を作製しました。

 

ブイヨン培地は液体培地なので、溶解、分注してオートクレーブするだけですが、

斜面培地と高層培地は固体培地のため、寒天が含まれているので、加温溶解して分注する必要があります。

 

加温溶解後は、寒天が固まらないうちに各容器に所定量ずつ培地を分注です。

オートクレーブにかける際は、硫酸紙をかけ、たこ糸で縛ります。

オートクレーブの滅菌条件は、121℃で15分間滅菌です。

 

滅菌後は、高層培地とブイヨン培地についてはそのまま冷却すればよいのですが、斜面培地はほどよく容器を傾けて、冷却します。

培地は調製済みのものが販売されていたり、オートクレーブが必要ない培地があったりもしますが、基本的な培地の調製ができるようになっておくと安心ですね。

 

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わんにゃん通信No.1203「入院ケージ清掃🧹」

こんにちは(^_^)

 

学校の長期休みの時に学生は動物病院実習があります。

その時に任せて貰うお仕事の1つに入院ケージ清掃があります。

任せてもらった時に完璧に清掃できるようにしていきましょう(*^^*)

 

先ずはケージ内にいる動物を移動します。

落ちないように両手で支えます。

 

中に入っている物を取り除き、消毒液を全体にスプレーして拭いていきます。

この時にただ拭くだけではなく、ケージ内に何か異常は無いかなどもチェックしていきます。

敷物の中に薬が落ちていたり、嘔吐物があったりします。

隅々チェックすることがとても大切です!!

 

入院ケージは拭き方に順番があります。

基本、汚れが少ない部分(天井→側面→床)から拭いていきます。

 

扉に汚れが付着しているときは扉を外して洗う場合もあります。

 

最後に敷物等をはじめと同じようにセッティングしていきます。

 

この夏の動物病院実習でも入院ケージ清掃を任された学生もいて、清掃出来ました!!と報告してくれました。

仕事を任されて出来るととても嬉しいですよね♪

 

これからも出来ることをどんどん増やしていきましょう(^∪^)/

 

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バイオ通信No.2224「天然酵母のスクリーニング」

みなさん、こんにちは。

 

今年も2年生の発酵実習で、さまざまなサンプルからアルコール発酵能の高い天然酵母を見つける実験を行っています。

 

果物には酵母が付着している可能性が高いという予測から・・・

 

各自持ち寄ったサンプルは、フルーツが多いようです。

 

ちょっとスウィーツを作っているようですが、そうではありません。

でも、これらを集めると立派なフルーツパフェができそうですね。

 

ちなみに「パフェ」は、フランス語の parfait (完全な)に由来しているようです。

完全なデザート・・・納得できるような・・・

 

パフェに似たもので「サンデー(sundae)」がありますが、こちらはアメリカが発祥です。

安息日である日曜日に豪華なパフェを食べるのを嫌ったことから、質素なサンデーが生まれたとか・・・

少し調べただけで、おもしろいことが見つかります。

 

今回の果物は、このようになりました。

 

フルーツパフェやサンデーとはだいぶ違う姿ですが、これも実験のためです。

 

アルコール発酵能の高い酵母が見つかるといいのですが、おそらく現実は厳しいと思います。

 

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わんにゃん通信No.1202「糞便検査~脂肪・炭水化物」

こんにちは。

動物看護コース2年生の動物臨床検査学実習Ⅱでは、染色液を使用した糞便検査を実施しました。

 

今までの糞便検査は、寄生虫の感染の有無や腸内細菌の状態を観察することをやってきました。

今回はズダンⅢとルゴールという染色液を使い、便の中に脂肪や糖質(デンプン)が混じっていないかを調べます。

これらの有無を調べることで、消化機能の状態や消化液の分泌が正常に行われているかが分かります。

 

今回は染色後の変化を観察してもらうため、実習前に学校犬の便にオリーブオイル(脂肪)と片栗粉(デンプン)を混ぜたものを用意。

ご飯前に読まないほうがいいブログになってしまいそうですが...

 

スライドガラスの上に「生理食塩水」「ズダン」「ルゴール」で溶かした便をセットし、鏡検します。

 

ズダンⅢで染色された検体は、脂肪がこのように見えます↓

オレンジ色が脂肪です。

 

糞便の中に脂肪が見えるということは、消化液中の脂肪分解酵素リパーゼが減っている可能性があります。

膵臓の疾患が疑われるかもしれません。

 

ルゴールはこんな感じ↓

黒紫色に見えるのがデンプンです。

 

糞便の中にデンプンが見えるということは糖質の吸収・消化障害があるかもしれません。

今回は意図的に仕組んだ検体を観察してもらいましたが、今後別の検体で調べてみましょう。

 

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