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バイオ通信No.1083 「鼻腔内ブドウ球菌の検出・薬剤感受性試験」

1年生の微生物学実習で自分の鼻腔内から細菌を取り出し培養しました。Ahr2012Nov.gif


121109-21.jpg

マンニット食塩培地で培養しグラム染色、コアグラーゼ試験も行い黄色ブドウ球菌か表皮ブドウ球菌か判断できましたが、さらにこの菌を使ってどんな薬剤に感受性であるのかを調べました(-_-)


抗生物質のしみこんだディスクを菌が塗り広げられている平板培地へ置いて翌日判定します。


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自分の菌がどんな薬に弱いのか強いのかが判定できます。

121108-22.jpg
中心にあるのが薬剤のディスクです。そこから薬剤が培地へと広がっていくので、その薬剤に感受性であると菌が生えていないところ=阻止円(黄色い◎)ができます。

阻止円の直径からどれくらい薬剤感受性であるか、耐性であるかを判定していきます。

121108-23.jpg 12110834.jpg


左の菌はすべての薬剤に耐性を持っているようです。

今回使用した薬剤は、ゲンタマイシン(GM)、エリスロマイシン(EM)、オキサシリン(MPIPC)です。
作用機構はゲンタマイシン、エリスロマイシンはタンパク質合成阻害、オキサシリンは細胞壁ペプチドグリカン合成阻害です。

抗生物質を使った化学療法は便利ですが、多用すると薬剤耐性菌が出現してしまい治療効果が低下してしまいます。。
薬剤耐性菌は突然変異やプラスミドの伝達によって現れます。

このプラスミドの持つ薬剤耐性遺伝子は遺伝子工学では選択マーカーとして利用されています。