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バイオ通信No.1032 「生化学実習7」

みなさん、こんにちは。AugTko.gif


前回、ゲルろ過法で、アミラーゼの分子量を測定しました。

さて、今回は、SDS-PAGE法を用いてアミラーゼの分子量を測定しました。

SDS-PAGE法も分子ふるいによりタンパク質が分離がされます。


それでは、最初にゲルを作製します。

作製したゲルを泳動槽にセットし、サンプルをウェル(レーン)にアプライします。(のせます。)

ウェルがちょっと見えにくいので、外さないように真剣モードです。

12073003-01.jpg 12073003-02.jpg


12073003-03.jpg 12073003-04.jpg


12073003-05.jpg


サンプルのアプライが終わると、いよいよ泳動開始です。

12073003-06.jpg

 

泳動の様子は、次のページ!

今回は、色つきの分子量マーカーを使いました。

泳動の様子がわかるかな?

単色ですけど・・・


↓↓クリックお願いします


泳動開始直後です。

オレンジ色の真ん中の下あたりに青色があるのがわかりますか?
12073003-07.jpg

しばらく経つと・・・

なにやら青色のバンドが・・・
12073003-08.jpg

半分くらいまで泳動が進みました。
分子量マーカーは、上手く分離されているようです。
12073003-13.jpg

分子量マーカー以外は、色もなく、分離がされているかわかりません。
そこで、染色をします。

さて、染色の結果は・・・。
12073003-14.jpg

分子量マーカー以外にも、青色のバンドが見えてきました。
この泳動の結果からアミラーゼの分子量を推定しました。

結果がでたら、いつもはゲルを捨ててしまうのですが、実は、このゲルは保存ができるのです。
デジタルデータで残すことが多いなか、「19年前の結果だよ。」とゲルを見せたところ、
「保存したい。」と申し出が。

学生の「やる気!」に嬉しさが・・・。(うるうる・・・)

ということで、染色後脱色をして、全体的に青かったゲルを透明にしました。
さらに、このゲルをセロハンで挟んで、ゆっくり乾燥させました。

台紙に貼り付けて完成!!
12073003-15.jpg

しかし、ゲルは1枚のみ。班員分はありません。
「どうするの?」と聞いたところ、「はいっ」と手渡され、
「後輩に見せてあげてください。」と一言。
 
どうやら「19年前の結果」に影響を受けたような・・・。

しかし、後輩に対する気持ちとして、10年後、20年後に結果として見せられるように
大切に保管しておきますね。

ありがとうございました。