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バイオ通信 No.1688「モノクローナル抗体の作製」

みなさん、こんにちは。   だいぶ前に行った実習のことになってしまいましたが、2年生の免疫化学実習で、モノクローナル抗体の作製を行いました。   マウスへ抗原を何回か投与します。 すると、マウスの身体の中で免疫機構が働いて抗体が産生されます。 抗体を産生するB細胞(形質細胞)を培養すれば、抗体が得られます。   でも、この細胞は正常細胞なのでしばらくすると、寿命になります。 あまり、抗体が得られません。   そこで、不死化の能力を持つ癌細胞(ミエローマ細胞)と細胞融合を行って、どんどん増殖できて抗体を産生する細胞(ハイブリドーマ)を作りました。 融合した後は、HAT培地へ浮遊させて培養しました。   2週間後、ハイブリドーマが増えているか倒立顕微鏡で観察しました。 161025-4   ↓↓クリックお願いします   今回は、クローニングを行います。 まず、ELISAを行い、HAT選択により選別されたハイブリドーマの中でどの細胞がいちばん抗体価の高い抗体を産生しているのかを調べました。   96ウエルプレートに抗原をつけ、BSAでブロッキング後、培養したハイブリドーマの培養上清(1次抗体)を反応させます。 161025-1   ハイブリドーマのプレートからELISAのプレートへ培養上清を移していきます。 161025-2   細胞のいる方のプレートは汚さないように。。。慎重に! 161025-3   1次抗体の後はペルオキシダーゼで標識された2次抗体、基質と反応させていきます。 発色の濃いウエルと対応する細胞をいくつか選び、培地へ浮遊させて96ウエル培養プレートへまきました。 161025-6   抗体をたくさん産生する細胞を1ウエルに1個か2個入るように希釈してまいて培養です。 161025-5 161025-7 限界希釈法によるクローニングを繰り返していけば、1つの細胞から得られた抗体、モノクローナル抗体が出来上がります。