先日の生物学の授業で、市販のキット「ホタライト」を使って、「酵素の性質」について学びました。
実際の実験内容はもう少し深い内容ですが、その概略をお届けします。
こちらはルシフェラーゼという酵素が含まれた溶液です。
そして、こちらがルシフェリンとATPが含まれた溶液です。
この2つの溶液を混ぜて、実習室の電気を消すと・・・
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写真がぶれているので、なんとなくホタルの発光に似ているような・・・
これを氷水につけて・・・
しばらくすると、光が弱くなっているのがわかりますか?
写真が微妙で、わかりづらいかもしれませんね。ごめんなさい。
それを手で温めると、また明るくなりました。
今度は60℃のお湯につけてみましょう。
発光が弱くなり、ついには発光しなくなりました。
そこで、実習室の電気をつけてみると・・・
液が白く濁りました。
ルシフェラーゼは酵素・・・酵素の正体はタンパク質ですから、これが熱により変性して、働かなくなったのです。ちなみにこれは不可逆的な変化です。
「生卵」をお湯に入れてしばらくすると「ゆで卵」になりますが、それを常温に戻しても「生卵」には戻りませんね。これが不可逆的な変化です。
ちなみにタンパク質の変性とは、タンパク質の二次構造以上の変化のこと、一次構造の変化はタンパク質の分解といいます。
「タンパク質の一~四次構造がわからない?」・・・
αヘリックス、βシート、サブユニット、高次構造などがキーワード、さあさあ、生化学のテキストを開いて!!