湘央医学技術専門学校・湘央生命科学技術専門学校

応用生物科学科&愛玩動物看護学科BLOG

  • Entry Date
  • 2014.1.10

バイオ通信 No.1237 「バクテリオファージ」

寒波がやってきてとても寒いです。2014AsaJan.gif

学校付近から見える山々は雪で白くなっていてとてもきれいです。

午後にはお天気雪も見られました。

asaです。

1年生の微生物学実習では、バクテリオファージについて実習しました。。

今回は、宿主細菌にファージを感染させて溶菌斑(プラーク)を観察します。

細菌に感染して増殖するウイルスがバクテリオファージ(ファージ)です。

140110-1.jpg

ファージ液を希釈して、宿主菌と一緒に軟寒天培地へ入れて平板培地へ重層します。

宿主菌だけが増殖すると、このように一面に菌がはえます。

140110-2.jpg

↓↓クリックお願いします


1個の細菌に感染したウイルスは表面が寒天で固められているので、隣の細菌のみに感染し、最初に感染した細菌を中心に広がり細菌を溶菌していくので、透明なプラークとして観察できます。

丸く半透明なところがプラークです。これを数えます。
140110-3.jpg

たくさんファージがあると。。。大部分が半透明になります。

左が宿主菌が一面に生えているもの。右がプラークがたくさん出来ているものです。
140110-5.jpg

今回はファージ液を100万倍希釈と1000万倍希釈しました。
培地へ入れたファージの量は100μlです。

1ml中のファージ数を算定します。
100万倍希釈のシャーレにプラークが50あったとすると。。。
100μlあたり50なので1mlでは500です。

希釈倍数は100万なので。。。
50×10×1000000=500000000 (10の8乗)
。。。5億 pfu/ml となります。
1pfu は1個のプラークを形成するウイルス量(plaque forming unit)です。

スゴイたくさんですね(^_^)v

トラックバック(0)

トラックバックURL: https://sho-oh.ac.jp/blog/bio/2014/01/no-30.html/trackback

コメントする

メールアドレスが公開されることはありません。
* が付いている欄は必須項目です

日本語が含まれない投稿は無視されますのでご注意ください。(スパム対策)