湘央医学技術専門学校・湘央生命科学技術専門学校

応用生物科学科&愛玩動物看護学科BLOG

  • Entry Date
  • 2013.5.20

バイオ通信No.1156 「毒物劇物取扱者試験模擬問題5」

今日は、薬物の毒性に関する問題です。2013MayHna.gif

それでは、Let's challenge !!

 

問題)次の文は薬物の毒性に関する記述である。a~e より適切な薬物を選び、その記号を記入しなさい。

① 血液中の石灰分を奪い、腎臓障害を起こし、神経系をおかす。

② 原形質毒である。脳の節細胞を麻痺させ、赤血球を溶解する。

③ はじめ頭痛、悪心などをきたし、また黄疸のように角膜が黄色となり、次第に尿毒症様を呈し、はなはだしいときは死ぬこともある。

④ 頭痛、めまい、嘔吐、下痢、腹痛などを起こし、致死量に近ければ麻酔状態になり、視神経がおかされ、目がかすみ、ついには失明することがある。

⑤ 蒸気の吸入により、頭痛、食欲不振等が見られる。

a)クロロホルム  b)四塩化炭素  c)メタノール  d)蓚酸  e)トルエン

 

↓↓正解を見る前に、クリックをお願いします。


(正解)

① d ② a ③ b ④ c ⑤ e

 

(解説)

① 蓚酸は、血液中の石灰分(カルシウム分)を奪います。そのため、蓚酸に奪われたカルシウムを補給するため、解毒剤としてカルシウム剤を投与します。

② クロロホルムは原形質毒で、脳の節細胞を麻痺させます。

③ 四塩化炭素の摂取により、角膜が黄疸のように黄色くなります。

④ メタノールの摂取により、視神経がおかされます。

⑤ トルエンの吸入により、頭痛、食欲不振等が見られ、多量では緩和な大赤血球貧血をきたします。

今回の毒性の問題はどうでしたか? スラスラ解けるようにしておいてね。

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