湘央医学技術専門学校・湘央生命科学技術専門学校

応用生物科学科&愛玩動物看護学科BLOG

  • Entry Date
  • 2013.5.9

バイオ通信No.1152 「毒物劇物取扱者試験模擬問題1」

応用生物科学科では、1年生で毒物劇物取扱者試験にチャレンジしております。2013MayHna.gif

どんな問題を解いているのか見ていただくため、そして、受験をする1年生の復習のため、これから問題を定期的にアップします。

1年生は全問正解できるように、勉強してください。

 

 問題)次の文は薬物の貯蔵法に関する記述です。a~e より適切な薬物を選び、その記号を答えなさい。

 

① 多量の場合はブリキ缶あるいは鉄ドラムを用い、酸類とは離して空気の流通のよい乾燥した冷所に密封して貯える。

② 純品は空気と日光によって変質するので、少量のアルコールを加えて分解を防止する。

③ 少量ならば褐色ガラス瓶、大量ならばカーボイなどを使用し、三分の一の空間を保って貯蔵する。

④ 水中に沈めてビンに入れ、さらに砂を入れた缶中に固定して冷暗所に貯える。

⑤ 空気や光線に触れると赤変するから、遮光してたくわえなければならない。
 
 

a)クロロホルム  b)シアン化カリウム  c)黄燐  d)ベタナフトール  e)過酸化水素 

 

↓↓解答・解説を見る前にクリックをお願いします!!

(解答)

①b ②a ③e ④c ⑤d

 

(解説)

① 毒物のシアン化カリウムは酸に触れると猛毒のシアン化水素が発生するので、酸類とは離してたくわえなければなりません。

② 劇物のクロロホルムは空気と日光によって塩素、塩化水素、ホスゲン、四塩化炭素を生ずるので、少量のアルコールを加えて分解を防止します。

③ 過酸化水素は常温でも徐々に水と酸素に分解するので、三分の一の空間を保ってたくわえなければなりません。

④ 黄燐は水にほとんど溶けず、空気中では発火するので、水中にたくわえます。

⑤ ベタナフトールは空気や光線に触れると赤変するので、遮光して(光を遮り)たくわえなければなりません。

トラックバック(0)

トラックバックURL: https://sho-oh.ac.jp/blog/bio/2013/05/no11521.html/trackback

コメントする

メールアドレスが公開されることはありません。
* が付いている欄は必須項目です

日本語が含まれない投稿は無視されますのでご注意ください。(スパム対策)