湘央医学技術専門学校・湘央生命科学技術専門学校

応用生物科学科&愛玩動物看護学科BLOG

  • Entry Date
  • 2013.2.21

バイオ通信 No.1120 「腸内細菌の培養その3」

1年生の微生物学実習で腸内細菌を培養しています。Ash2013Feb.gif

3種類の菌をTSI培地、SIM培地、シモンズクエン酸培地、VPブイヨンの4つの確認培地で培養、判定し同定します。

こちらは培養前。。。↓

130205-1.jpg                       

白サンプルはこのようになりました。 → 130205-2.jpg                           

①TSI培地は全体が黄変し培地も浮いています。これは乳糖、白糖、分解、ブドウ糖分解によるガスの産生が見られます。判定はA/AG。。 

②SIM培地ではインドール産生、運動性、硫化水素産生、IPA産生が判定できます。今回は左から2番目はインドール試薬を滴加したら試薬層が赤紫に変化したので陽性です。3番目の試験管はインドール陰性です。そのほか運動性、硫化水素、IPAはすべて陰性です。

③シモンズクエン酸培地は斜面部が緑から青色に変化しているので陽性。

④VP反応はVP試薬滴加後、赤色に変化したので陽性。培地が古くてちと判定しにくかったです。

⑤チトクロームオキシダーゼ反応は陰性でした。

さてさて、この菌は?↓↓クリックお願いします


黄サンプルは。。。 →                            130205-3.jpg
①TSI培地は、全体が黄変していて、培地に亀裂が入っています。
 判定はA/AG。乳糖、白糖、ブドウ糖を分解、ガスを産生しています。
②SIM培地では培地が混濁しているので運動性あり。インドール反応は赤変しているので陽性です。
③シモンズクエン酸培地は緑色から変化していないので陰性です。
④VP反応陰性です。
⑤チトクロームオキシダーゼ反応は陰性でした。

緑サンプルは。。。 →                  
①TSI培地は、斜面部が赤変(乳糖、白糖非分解)、高層部が黒変(硫化水素産生)130205-4.jpg
 高層部が黄変で少し浮いています。(ブドウ糖分解によるガスの産生)
 判定は-/AGです。
②SIM培地では培地が混濁しているので運動性あり。黒変しているので硫化水素産 生。インドール反応は陰性です。
③クエン酸培地は緑のままなので陰性です。
④VP反応は陰性です。
⑤チトクロームオキシダーゼ反応は陰性でした。

3つ(白黄緑)のサンプルはそれぞれ Klebsiella、E.coliSalmonella のどれでしょしょうか。
さあ、同定してみよう(^o^)

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