湘央医学技術専門学校・湘央生命科学技術専門学校

応用生物科学科&愛玩動物看護学科BLOG

  • Entry Date
  • 2012.10.24

バイオ通信No.1068 「フェノールの平衡化」

1年生の遺伝子操作学実習でDNAの精製に使用する試薬を調製しました!AhrOct2012.gif

121017-21.jpg

踊っているわけではありません。

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DNAの精製にはフェノール抽出とアルコール沈殿という基本操作があります。
フェノール抽出によってタンパク質を変性させて取り除くことができます。(除タンパクと言います。)

そのときに使用するのは中性平衡化フェノールです。
DNAは酸性条件下ではフェノールの有機層に分配されてしまうので、あらかじめフェノールをTris bufferなどで中性に調整しておく必要があります。

まず、フェノールを溶かしてbufferを加えて。。。。
ひたすらシェイク!シェイク!

遠心後、上清のbufferをアスピレーターで取り除きます。

上清がbuffer、下層がフェノールです。フェノールは水よりも重いのですよ。
121017-22.jpg

慎重に。。。
121017-24.jpg

その後、またまたシェイク!シェイク!
フェノール層のpHが7.8以上になるまでシェイクを繰り返します。

121017-25.jpg
さて、pHはあがっているでしょか。。。

中性平衡化フェノールは市販のものもありますが、自分で調製することでフェノールは下層にくるとか、手についたら危ないとか、手が白くなる=タンパク質が変性するとかを一緒に覚えてくれるといいのですが。。。
経験から学ぶぅ(^^)/

作れるものは何でも作るバイオコースでしたm(_ _)m

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