みなさん、こんにちは。
前回は、液体培地、斜面培地、高層培地による菌の培養について、お届けしました。
今日は、平板培地を使って、分離培養した結果について、お届けします。
2種の菌の混合菌液から菌を平板培地に塗抹後、培養した結果がこちらです。

写真右下、右上、左上、左下の順に菌のコロニーの数が少なくなっていることがわかるでしょうか。
このように塗抹した菌を減少させるように白金耳を使って操作します。
写真左下の部分を少し拡大してみましょう。

小さな白いコロニーと少し大きな少し透明感のある褐色のコロニーが見られます。
コロニーは菌の集落で、もとは一つの菌から細胞分裂して、形成されたものです。
菌の種類が異なるとコロニーの形態に違いが見られます。
つまり、菌の種類が異なると、コロニーも異なる特徴が見られるということです。
一つの独立したコロニーは、一種類の菌由来のものといえます。
この平板培地のあるコロニーから釣菌してくると、もとは混合菌液だったものから
一種類の菌を分離できるので、分離培養と呼ばれています。
次回はグラム染色で、一つのコロニーは本当に一種類の菌由来なのかを確認してみましょう。
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