バイオ通信No.2617「生化学実習8」 2022.07.22 バイオコース 授業 みなさん、こんにちは。 今回のバイオコース2年生の生化学実習は、ゲルろ過クロマトグラフィーです。 ゲルろ過クロマトグラフィーは、分子量の違いによってタンパク質を分離する方法です。 今回は、唾液アミラーゼの分子量測定を行いました。 最初にカラムにゲルを詰めていきます。 ゲルを詰め終わると、慎重にサンプルをゲル面にのせます。 そして分離の開始です。 今回使用した分子量標準液には色がついていますので、分離の様子がわかりやすいです。 ゲルろ過クロマトグラフィーの特徴である大きい分子(青色)から分離していきます。 早速、分離が始まりました。下から青色→赤色→黄色の順になっています。 一番小さい分子(黄色)が溶出をして終了です。 順番に溶出してきた溶液を試験管に回収しました。 こんな感じになりました。 青色、赤色、黄色に分離されているのがわかりますか。 今回の目的である唾液アミラーゼは、無色なので、このままでは、わかりません。 アミラーゼの確認のために、ヨウ素デンプン反応を行いました。 ヨウ素デンプン反応は、紫色になりますが、 アミラーゼと反応させるとデンプンが分解されて紫色になりません。 回収した溶液とデンプンを反応させ、ヨウ素デンプン反応を行いました。 ちょっとわかりづらいですが、色が抜けている試験管がわかりますか。 試験管立ての真ん中あたりの試験管にアミラーゼが存在するようです。 アミラーゼの存在が確認できたので、グラフを作成し、唾液アミラーゼの分子量を求めました。 ちょっと終了時間をオーバーしましたが、良い結果を得ることができました。 2年生のみなさん、次回は電気泳動です。この調子で頑張っていきましょう。 ↓↓クリックお願いします