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バイオ通信No.2074「PCR法」

最近、よく耳にするPCR法。   バイオコースの遺伝子解析実習でも行っています。   PCR法とは、Polymerase Chain Reaction 、ポリメラーゼという酵素の連鎖反応のことです。 この反応によって目的の遺伝子(DNA)断片を増幅(増やす)ことが出来ます。   ここで、使用する酵素は細菌から見つかった高熱に強いDNAポリメラーゼが必要不可欠です。 中でもThermus aquaticus由来のTaq DNApolymerase が広く用いられています。   この酵素はDNAを鋳型(元)としてそれと相補的なDNAを合成する酵素です。 DNA合成は、目的の遺伝子を挟む2種類のプライマーが元のDNAに相補的に結合したところから開始されます。 このプライマーは元のDNAと特異的なので、目的の遺伝子だけが増幅されます。 プライマーが結合するところがなければ、DNA断片は増幅されません。   PCR検査の場合はインフルエンザウイルス、今回の新型コロナウィルス(COVID-19)、その他のウイルス、感染症を引き起こす細菌の核酸にある特徴的な塩基配列をプライマーとしてDNAを増幅させます。 検査するサンプル量は少量、その上ウイルスはとても小さいのでPCR法によりDNA断片を増幅させています。   サンプル中のDNA断片が増幅されるか増幅されないかで対象のウイルス、細菌の存在がわかります。 ウイルスにはDNA型とRNA型があり、RNA型ウイルスの場合はRT-PCR法という方法を使ってDNAを増幅させています。   実習ではプラスミド(pGLO)中のオワンクラゲ緑色蛍光タンパク質(GFP)遺伝子を目的の遺伝子として増幅させて、遺伝子のクローニングを行います。   ↓↓クリックお願いします